2022年2月8日火曜日

国家試験の出題予測

国家試験で何が出題されるか,誰も予測できません。


予測できるのは,せいぜい出題基準の中項目程度です。


社会で話題になっていることが出題されるから,世の中の出来事やニュースに注意しましょう,という人もいます。


そういったものも出題されることはあると思います。


現時点(2022年2月)で,最も話題になっていることと言えば何でしょうか?


新型コロナウイルス感染症でしょう。


しかし,第34回国家試験までには出題されたことはありません。


第34回国家試験で関連して出題されたのは,以下の問題です。


第34回・問題3 感染症に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。 

1 ノロウイルスの潜伏期間はおよそ14日である。

2 インフルエンザは肺炎を合併することがある。

3 肺炎はレジオネラ菌によるものが最も多い。

4 疥癬の原因はノミである。

5 肺結核の主な感染経路は飛沫感染である。


新型コロナに関連しているものと言えますが,直接的なものではありません。


正解は,選択肢2です。


2 インフルエンザは肺炎を合併することがある。


勉強せずとも正解できるものでしょう。


しかし,予測した人は,したり顔で「やっぱり感染症が出た」と言うでしょう。


本当は少しずれています。


新型コロナウイルスが直接的に出題されたのは,たった1つです。


問題126 「令和3年版高齢社会白書」(内閣府)で示された日本の高齢者の生活実態などに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 高齢者の就業率を年齢階級別にみると,65~69歳については,2010年(平成22年)から2020年(令和2年)までの間,継続して下落している。

2 2016年(平成28年)時点での健康寿命は,2010年(平成22年)と比べて男女共に延びている。

3 2020年(令和2年)における75歳以上の運転免許保有者10万人当たりの死亡事故件数を2010年(平成22年)と比較すると,およそ2倍に増加している。

4 60歳以上の人に家族以外の親しい友人がいるか尋ねたところ,「いる」と回答した割合は,日本・アメリカ・ドイツ・スウェーデンの中で,日本が最も高い。

5 60歳以上の人に新型コロナウイルス感染症の拡大により生活にどのような影響があったか尋ねたところ,「友人・知人や近所付き合いが減った」と回答した割合は,およそ1割であった。 


1割なんてあり得ません。早く前の正解に戻りたいですね。


近年の話題で,第34回に出題されたのは,


医療ケア児

ヤングケアラー

ダブルケア

8050問題

保活


です。


このうち,知識が問われたのは,以下の問題です。


第34回・問題27 新しい社会的リスクやそれへの対処に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。

1 ニートとは,35~59歳の未婚者のうち,仕事をしておらず,ふだんずっと一人でいるか,家族しか一緒にいる人がいない者のことを指す。

2 ダブルケアとは,老老介護の増加を踏まえ,ケアを受ける人と,その人をケアする家族の双方を同時に支援することを指す。

3 保活とは,子どもを認可保育所等に入れるために保護者が行う活動であり,保育所の待機児童が多い地域で活発に行われる傾向がある。

4 8050問題とは,一般的には,80代の高齢の親と,50代の無職やひきこもり状態などにある独身の子が同居し,貧困や社会的孤立などの生活課題を抱えている状況を指す。

5 ワーキングプアとは,福祉給付の打切りを恐れ,就労を見合わせる人々のことを指す。


正解は,選択肢3と4です。


3 保活とは,子どもを認可保育所等に入れるために保護者が行う活動であり,保育所の待機児童が多い地域で活発に行われる傾向がある。

4 8050問題とは,一般的には,80代の高齢の親と,50代の無職やひきこもり状態などにある独身の子が同居し,貧困や社会的孤立などの生活課題を抱えている状況を指す。


これも決して難しくないでしょう。


特別な知識がなくても解けます。一般常識とも言えるかもしれません。


国家試験に合格するために必要なことは,出るかどうかわからないものに時間をかけることよりも,出る可能性のあるものを勉強することです。


つまり,出題基準の小項目に示されているものを確実に押さえることが欠かせません。

そうしないと,トピックを押さえたところで,点数は積み上がらないからです。

地道な勉強で必ずボーダーラインは超えます。それが今の国家試験です。

2022年2月7日月曜日

第35回国家試験の行方

第34回国家試験が終わりました。

 

今日から第35回国家試験に向けた戦いが始まります。

 

平成19年カリキュラム改正の国家試験は,第35回と第36回の2回のみです。

 

第37回国家試験からは,いよいよ令和元年カリキュラム改正の内容に変わります。

 

そこに向けて,少しずつ新しいものを出題して,スムーズに移行させていくものと思われます。

 

とは言え,出題基準との整合性が必要なので,大胆な方法はとらない思われるので,それほど恐れることはないと思います。

 

第34回国試もすでに移行期間に入っていますが,特別感はなく,今までと変わらない出題になっています。

 

覚えるべきものを確実に押さえることができる人が合格するという事実です。

 

幸運で合格できる試験ではありません。

 

つまり覚える内容を絞り込む,いわゆる山を張ってもボーダーラインを超えることは難しいと思います。

 

逆に,確実に覚えた人は,130点以上とるような人もいるように思います。

 

勉強した人は解ける,勉強不足の人は解けない,という資格試験の理想の問題になりつつあるように感じます。

 

現時点(2022年2月)で,第35回国家試験を受験する予定の人は,まだ勉強を始めていないと思いますが,新しい参考書でなくても,今,販売されているもので十分対応できます。

 

国家試験が終わると,メルカリなどに参考書などが出てきます。そういったもので十分です。

 

第34回国家試験に出題されたものの多くは,第35回国家試験には出題されませんし,数字はほとんど変わらないからです。

 

今回の国家試験で残念ながら合格できなかった人は,新しいものを買わずとも今あるもので十分です。

2022年2月6日日曜日

国家試験当日の朝を迎えて



国家試験で忘れないでいてほしいこと


・国家試験を楽しむ気持ちをもつ。



国家試験でやってはいけないこと


・読み間違いなどを除き,最初に選んだ答えは変えない。



この2つを実践すれば,国家試験での緊張感に呑まれることなく,普段の自分を保ち,大きな力を発揮することができます。


※今日の問題はお休みします。

2022年2月5日土曜日

国家試験を受験するということ~強い心をもって!

学習部屋は,時事ネタ等を取り扱うと情報が古くなってしまうこともあり,極力避けるようにしていますが,国家試験直前だけは別です。

 

以下,受験される方へのメッセージです。

 

コロナ禍で受験するということ

 

今年の国家試験は,直前になって受験をあきらめざるを得ない人は,とても多いことと思います。

 

おそらく全国では,数千人規模にのぼるのでないかと予測しています。

 

大学生の場合は,本人が感染していたり,濃厚接触者となっていない限り,比較的受験しやすいでしょう。就職にも関係するからです。

 

しかし,社会人の受験者は,そうもいきません。職場に感染を広げないために,リスクを回避するためです。県外に出ることを自粛することを要請されている職場もあります。

 

そんな状況であっても受験できることは,とてもとてもありがたいことです。

 

その気持ちを強く心に持って,受験会場に向かってほしいと強く思います。

 

不安な気持ちはみんな同じ

 

国家試験会場に向かう道中,国家試験会場に入ってから,周りを見渡すと,周りの人はとても賢そうに見えます。

 

おそらく,周りの人もあなたをそのように見ていることでしょう。

不安で不安でたまらないのに,ほかの人からはそうは見えません。

 

周りの人が賢そうに思ったら,ちょっとしたおまじないがあります。

 

国家試験会場には,何かの参考書などを持ち込んでいるはずです。

 

それにちょっと目を向けてみてください。マーカーがきれいに引いてあり,書き込みがほとんどないものを見ている人は,おそらくその内容が頭に入っていないと思いましょう。

 

マーカーを引くだけで満足してしまい,覚えることは二の次になっている可能性があるからです。

 

もし,あなたがこのタイプだったらどうしましょう?

 

多くの人は,きれいにマーカーが引かれたものを見ると,「この人は勉強している」と思うはずです。つまり周りの人にプレッシャーをかけることができます。

 

ちょっと姑息な方法ですが,国家試験が始まってから,問題用紙をめくる時にほんの少し大きめの音をわざと立てると周りの人にプレッシャーをかけることができます。ほかの人の音はとても気になるからです。それをあえて自分でやってみると,自分の気持ちの中にちょっとだけ優位性ができるので,気持ちが楽になります。

 

実際にやるかどうかは別にして,この話を試験会場で思い出すことができたら,気持ちは落ち着いている証拠です。

 

これを心理学では「メタ認知」といいます。自分を別の次元から認知することです。

 

頭を切り替えること

 

国家試験は,スタートすると昼休みまで2時間15分間,休むことなく問題を解き続けます。

 

多くの人が指摘していますが,問題1,2あたりは,かなり難しい問題が出題されることが多い傾向にあります。

 

「あれだけ勉強したのにわからない」と感じると思います。

 

もし,わかる問題が出題されたらそれはとてもラッキーなことです。

 

最初の問題はわからない問題だと思って問題にとりかかる気持ちも持ちたいです。

 

ここで自分を見失う人があまりに多いように思います。最初でペースをくずされると,途中に休みがないので,そのまま進んでいくことになってしまいます。

 

そうならないために,問題を解いたら,頭を切り替えて,次に進みます。

 

国家試験の問題の中には,消去法で問題を見つけるものもあるので,そういったものも難しく感じます。手ごたえがないからです。

 

こういった問題を解くとき,自分に自信をもって消去することが大切です。

自分が知らないものは,嘘の内容だ,と思うくらいの強い気持ちをもって国家試験に臨みたいものです。

 

全力を出し切って帰ってきてください。

 

チームfukufuku21一同

2022年2月4日金曜日

DSM-5について

DSM-5は,アメリカ精神医学会が作成した「精神疾患の診断・統計マニュアル」の第5版です。


出題頻度が高いですが,DSM-5のマニュアルを読まないとわからないような問題もあります。


どこまで勉強したらいいの? と思う人もいるでしょう。


確実に覚えておきたいのは,統合失調症と気分障害でしょう。


発達障害は,第33回国試に出題されたばかりなので,出題はしばらくないと思います。


それでは今日の問題です。


第31回・問題7 精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)における「神経性やせ症/神経性無食欲症」の診断基準に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 はっきりと確認できるストレス因がある。

2 体重は標準体重以上である。

3 対人恐怖がある。

4 やせることに対する恐怖がある。

5 過食を生じるタイプもある。


統合失調症と気分障害,と言っていたのに,「まさかの神経性無食欲症?」と思う人もいるでしょう。


しかし,それほどは難しくありません。


神経性やせ症/神経性無食欲症は,いわゆる拒食症です。


古い人は,カーペンターズのカレンさんが拒食症で亡くなったことを覚えている人もいるのではないかと思います。


日本人に拒食症が広く知れ渡ったのは,この出来事であったのではないかと思います。


神経性やせ症/神経性無食欲症が,いわゆる拒食症であることがわかれば,消去法で答えは見つけ出すことができるのではないかと思います。


それでは,解説です。


1 はっきりと確認できるストレス因がある。


ストレスによる人もいるかもしれません。しかし,多くの場合,「痩せていることが美しいことだ」と思って痩せていきます。


2 体重は標準体重以上である。


食べない,あるいは食べても吐き出すといったことがあるので,体重が減っていきます。


3 対人恐怖がある。


対人恐怖はありません。


4 やせることに対する恐怖がある。


恐怖があるのは,太ることです。


5 過食を生じるタイプもある。


これが正解です。


いわゆる拒食症なのに,過食があるの? と思う人もいるでしょう。

拒食症と過食症は,一体でみられることもあります。

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