学習部屋は,時事ネタ等を取り扱うと情報が古くなってしまうこともあり,極力避けるようにしていますが,国家試験直前だけは別です。
以下,受験される方へのメッセージです。
コロナ禍で受験するということ
今年の国家試験は,直前になって受験をあきらめざるを得ない人は,とても多いことと思います。
おそらく全国では,数千人規模にのぼるのでないかと予測しています。
大学生の場合は,本人が感染していたり,濃厚接触者となっていない限り,比較的受験しやすいでしょう。就職にも関係するからです。
しかし,社会人の受験者は,そうもいきません。職場に感染を広げないために,リスクを回避するためです。県外に出ることを自粛することを要請されている職場もあります。
そんな状況であっても受験できることは,とてもとてもありがたいことです。
その気持ちを強く心に持って,受験会場に向かってほしいと強く思います。
不安な気持ちはみんな同じ
国家試験会場に向かう道中,国家試験会場に入ってから,周りを見渡すと,周りの人はとても賢そうに見えます。
おそらく,周りの人もあなたをそのように見ていることでしょう。
不安で不安でたまらないのに,ほかの人からはそうは見えません。
周りの人が賢そうに思ったら,ちょっとしたおまじないがあります。
国家試験会場には,何かの参考書などを持ち込んでいるはずです。
それにちょっと目を向けてみてください。マーカーがきれいに引いてあり,書き込みがほとんどないものを見ている人は,おそらくその内容が頭に入っていないと思いましょう。
マーカーを引くだけで満足してしまい,覚えることは二の次になっている可能性があるからです。
もし,あなたがこのタイプだったらどうしましょう?
多くの人は,きれいにマーカーが引かれたものを見ると,「この人は勉強している」と思うはずです。つまり周りの人にプレッシャーをかけることができます。
ちょっと姑息な方法ですが,国家試験が始まってから,問題用紙をめくる時にほんの少し大きめの音をわざと立てると周りの人にプレッシャーをかけることができます。ほかの人の音はとても気になるからです。それをあえて自分でやってみると,自分の気持ちの中にちょっとだけ優位性ができるので,気持ちが楽になります。
実際にやるかどうかは別にして,この話を試験会場で思い出すことができたら,気持ちは落ち着いている証拠です。
これを心理学では「メタ認知」といいます。自分を別の次元から認知することです。
頭を切り替えること
国家試験は,スタートすると昼休みまで2時間15分間,休むことなく問題を解き続けます。
多くの人が指摘していますが,問題1,2あたりは,かなり難しい問題が出題されることが多い傾向にあります。
「あれだけ勉強したのにわからない」と感じると思います。
もし,わかる問題が出題されたらそれはとてもラッキーなことです。
最初の問題はわからない問題だと思って問題にとりかかる気持ちも持ちたいです。
ここで自分を見失う人があまりに多いように思います。最初でペースをくずされると,途中に休みがないので,そのまま進んでいくことになってしまいます。
そうならないために,問題を解いたら,頭を切り替えて,次に進みます。
国家試験の問題の中には,消去法で問題を見つけるものもあるので,そういったものも難しく感じます。手ごたえがないからです。
こういった問題を解くとき,自分に自信をもって消去することが大切です。
自分が知らないものは,嘘の内容だ,と思うくらいの強い気持ちをもって国家試験に臨みたいものです。
全力を出し切って帰ってきてください。
チームfukufuku21一同