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2025年6月3日火曜日

第38回国家試験の試験日

 令和7年度の国家試験は,第38回です。

国家試験の実施機関である社会福祉振興・試験センターから,今年度の試験概要が発表されました。

https://www.sssc.or.jp/shakai/gaiyou.html


試験日

令和8年2月1日(日)


今年度も2月の第一週の日曜日です。


試験の申込み手続き

https://www.sssc.or.jp/shakai/tetsuzuki.html


各学校から受験についてのオリエンテーション等があると思いますが,以上の情報は覚えておきたいです。


※今日の問題はお休みします。

2025年3月6日木曜日

合格基準が48.1%(62点)になったことについて

社会福祉士の国家試験は,現時点(2025年3月)では37回実施されています。


試験の実施機関である社会福祉振興・試験センターは,これまでに膨大なデータを持っているでしょう。


しかし,国家試験問題のほとんどは,使いまわしではなく,新しく作るために受験生の出来を正確に予測することができません。


特に,解釈を求められるタクソノミーⅡ型,Ⅲ型の問題を増やすことは,社会福祉振興・試験センターにとって,新しいチャレンジとなります。


合格基準は,6割程度を基準として,問題の難易度によって補正されます。


第37回は,6割を大きく下回る48.1%(62点)でした。


はた目から見ると,「そんな低い点数で合格させるなんて」と思う人もいるでしょう。


しかし,それは,受験生の実力の問題ではなく,問題の難易度に起因するものです。


合格した人の中には,こんなに勉強したのに,点数が取れなかった,と思う人は多いはずです。


難易度が平年並みだったと想定すると以下の計算式で,自分の得点を補正することができます。


78点÷ボーダーライン×自分の得点


例えば,ボーダーラインぎりぎりの62点で合格した人は,平年並みの難易度だった場合は,78点程度を得点する実力があると言えます。



80点だった人は,100点程度,90点だった人は,110点程度だと言えます。


100点を超えるような得点の人は,この計算式では誤差が大きくなりますが,125点程度となります。


この考え方をしないと,自分の実力を正しく測ることができません。


逆に難易度が低くなった場合は,実力が低くても得点が高くなります。

毎年3~4点というわずかな差で不合格になっている人は,覚えておいてほしいです。


試験委員が想定する難易度の問題をつくることは難しいと言えます。


試験センターのデータがそろってくるまでは,波乱が起きる可能性はあります。


しかし,問題の難易度がどうであれ,受験生が学ぶべきことが変わることはありません。

必要な知識・実力があれば,必ず合格できます。


※今日の問題はお休みします。

2025年3月5日水曜日

合格基準点を超えるということ

第37回の合格発表が終わりました。


合格された方にはお祝い申し上げます。


合格基準点(いわゆるボーダーライン)が62点になったことにびっくりされた方も多いことでしょう。


これによって判明したことは,問題が難しくなろうと易しくなろうと,まったく関係ないことです。


覚えるべきものを確実に覚えると必ずボーダーラインを超えます。


自分一人だけではなく,みんなにとって難しくなれば,ボーダーラインが下がり,易しくなれば,ボーダーラインが上がります。


ボーダーラインが下がったから,合格できたという考え方は絶対にしないでください。


問題の難易度の低ければ,もっと高い点数がとれた実力があったはずです。


実力不足の人は,問題の難易度にかかわらず,合格するのは困難です。ラッキーで合格できる試験ではありません。


何度も受験しても,数点差で不合格になる人は,勉強法自体を見直すことが必要です。


真面目に国試勉強をしてきた人なら,ボーダーラインを超える知識量はついているからです。


それでもボーダーラインを超えないのは,国家試験と勉強方法にミスマッチがあると考えてよいです。そこにまずはメスを入れることが必要かもしれません。


※今日の問題はお休みします。

2025年3月4日火曜日

合格発表の日の朝を迎えて~第37回国家試験

今日は,令和元年度の改正カリキュラムによる最初の国家試験の合格発表です。

時事性の高い話題は情報が古くなるのが早いので,この学習部屋では極力取り扱わないようにしています。

しかし,合格発表だけは別です。

自己採点してもしなくてもこの日になりますが,ボーダーラインがよくわからないだけに辛い日々を過ごしてきたことと思います。

それも今日でおしまい。


ずっと前は,国家試験が1月末に実施され,合格発表は3月末だったので,2か月も待たされていた時期もあります。



それから比べると今はずいぶんと短くなっていますが,それでも国家試験から合格発表までの1か月は長いです。



この間,どんな気持ちで過ごして来ましたか?



国家試験が終わるとさまざまなタイプの人に分かれます。



自己採点をする人

自己採点をしない人



そして,合格発表も同じです。



ネットで確認する人

合格通知が届くのを待つ人



結果は何をどうしようと変わらないので,どれが正しいか,正しくないか,ということはありません。



合格できなかったことを受け入れるのは,とても辛いことです。人格を否定されたような気持になることもあるでしょう。



特に合格を目指して1年間頑張ってきた人は,その思いは強いはずです。

本人は辛いかもしれませんが,はた目から見ると,辛くて落ち込むことは,頑張ってきた証です。



勉強が足りなかった人は,「やっぱり」と思うので,それほど落ち込むことがありません。



合格できなかった方は,気持ちの整理がついたらまた合格を目指して頑張っていきましょう。


見事合格できた方は,おめでとうございます。


国家試験は,「ラッキー」では合格することができません。努力の結果です。



※今日の問題はお休みします。

2025年2月9日日曜日

タクソノミーⅡ型の問題

タクソノミーⅡ型,タクソノミーⅢ型の問題であっても,必要なのは,基礎的な知識です。

 

基本的な勉強方法が変わるわけではありません。

 

決して詳しい知識を必要としません。

 

そのような問題が多く出題されれば,ボーダーラインが下がるだけです。

 

今回は,タクソノミーⅡ型の問題を紹介します。

 

前回の問題と比べるとかなり正解しやすいと思います。推測せずとも知識があれば正解できます。

 

タクソノミーⅢ型

https://fukufuku21.blogspot.com/2025/02/blog-post_8.html

 

それでは,今日の問題です。

 

37回・問題70 

事例を読んで,保護観察所がAさんの特別調整の協力を求めた機関について,最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事 例〕

 Aさん(84歳)は,来月で6回目の刑期を終える。Aさんは帰る先もなく,頼れる人もいない。Aさんは「帰るところも探せないし,お金もない」と話しており,特別調整を希望している。矯正施設では,福祉専門官がAさんと面談し本人の意向を確かめた結果,特別調整対象者として判断したため,保護観察所に通知した。保護観察所長は,Aさんの状況を確認するために特別調整協力の依頼を求めることにした。

1 地域生活定着支援センター

2 養護老人ホーム

3 更生保護施設

4 障害者支援施設

5 福祉事務所

 

 

正解は,選択肢1の地域生活定着支援センターです。

 

知識不足だと選択肢3の更生保護施設と迷う人がいるかもしれません。

 

更生保護施設は,更生緊急保護などを行う施設であることを思い出すことができれば,消去できるでしょう。

 

それよりも,地域生活定着支援センターは,特別調整を行うという知識があれば,それだけで正解できてしまいます。


  特別調整とは

高齢(おおむね65歳以上)であり,又は障害を有する入所者等であって,かつ,適当な帰住予定地が確保されていない者を対象として,特別の手続に基づき,帰住予定地の確保その他必要な生活環境の整備を行う。

 

2025年2月7日金曜日

第37回国家試験のボーダーラインの行方

第37回国試が終わり,第38回国試に向けてのカウントダウンが始まりました。


受験した人は,ボーダーラインが気になることでしょう。


ネットでは,おそらくさまざまな推測が出ていると思います。


しかし,問題の難易度のみでボーダーラインを決めているのかも不明です。


そして,その難易度でさえ,問題の見た目と実際の正答率には乖離があるものです。


難易度が高そうに思える問題であっても,ほかの選択肢の関連性によって正解できやすかったり,難易度が低そうに思える問題であっても,同じようにほかの選択肢との関連性によって正解できにくくなってしまいます。


問題9 エリクソン(Erikson,E.)の発達段階説における青年期の心理社会的危機として,正しいものを1つ選びなさい。

1 基本的信頼 対 基本的不信

2 同一性 対 同一性混乱

3 勤勉性 対 劣等感

4 自発性 対 差恥心

5 ジェネラティビティ 対 停滞


正解は,選択肢2ですが,同一性拡散と覚えている人は,選びにくいこと,ここに引っ掛けがあるのではないかと疑心暗鬼になるからです。


問題の根拠とするものを訳本に求めるなら。こういったことは起きません。しかし,原著に求めるなら,こういったことも起きて当然です。


さらにこの問題では,ジェネラティビティで混乱させます。


これらがダブルパンチとなり,受験生を苦しめます。


こういったことから,ボーダー予測は,参考程度にとどめておくのがよいと思います。


2025年2月6日木曜日

試験センターバタバタ~その2

 前回は,第37回国家試験では,同じものが複数の問題で出題されていることを紹介しました。

https://fukufuku21.blogspot.com/2025/02/37_5.html

このほかにも以下の問題があります。


問題39 「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 都道府県知事は,障害を理由とする差別の解消に関する施策の総合的かつ一体的な実施のため,基本方針を定めなければならない。

2 市町村長は,障害を理由とする差別の禁止に関して,事業者が適切に対応するために必要な指針を定めなければならない。

3 事業者は,障害を理由とする差別の禁止に関する職員対応要領を定める義務がある。

4 事業者は,障害者から社会的障壁の除去につき意思の表明があり,過重な負担でない場合,社会的障壁の除去について必要かつ合理的な配慮をしなければならない。

5 事業主が労働者に対して行う障害を理由とする差別の解消のための措置についても「障害者差別解消法」の定めるところにより実施される。

(注)「障害者差別解消法」とは,「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」のことである。


問題55 「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 この法律が施行される前から,障害者基本法に「差別の禁止」の規定があった。

2 民間事業者の合理的配慮の提供は,努力義務である。

3 この法律に基づき,市町村障害者虐待防止センターが設けられている。

4 障害者差別をした事業者には,この法律に基づき科料が科される。

5 この法律に基づく障害者の定義は,障害者基本法に規定されている障害者の定義より狭い。

(注) 「障害者差別解消法」とは,「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」のことである。


正解は違いますが,どちらにも合理的配慮が出題されています。

問題39が正解できれば,問題55の選択肢2は消去できてしまいます。

まるで質の悪い模擬試験のようです。


出題の重複は,社会福祉振興・試験センター内で,おそらく問題視されると思います。
今後は,もうこんなことはないでしょう。

2025年2月5日水曜日

第37回国家試験~試験センターバタバタ?

国家試験では,内容が重複しないように問題を構成します。

ほかの問題がヒントになってしまうためです。

これまでの社会福祉士の国家試験でもそのように出題されてきました。

ところが第37回では,同じ内容のものが複数の問題に出題されました。

試験を実施する社会福祉振興・試験センターが最終的に見落としたのか,何かが起きたことは間違いありません。

たまに重なることがありましたが,今,気がついているものだけでも3問もあります。


問題6 事例を読んで,Aさんに最も適切な入院形態を1つ選びなさい。

〔事 例〕

 B市に住むAさん(21歳)は,大学4年生で就職活動中であったが,なかなかうまくいかず,次第に抑うつ気分,意欲の低下,思考制止,不安,不眠を呈するようになった。同居する両親(両親ともに50歳代で共働き)とともに,精神科のクリニックを受診し,うつ病の診断となり治療開始となった。しかし,自宅では生活が乱れ,家に閉じこもりがちになり,定期的な受診や薬物治療が困難な状況となった。自傷行為や家族に対する他害行為はみられないが,なかなか抑うつ症状は改善を認めなかったため,主治医が入院加療の必要性があると判断した。主治医が本人及び面親に入院加療の必要性を説明したところ,本人は入院加療を希望した。その後,紹介状を持参のうえで,入院病床を有する精神科病院に受診した。

1 医療保護入院

2 措置入院

3 緊急措置入院

4 任意入院

5 応急入院


問題54 事例を読んで,Aさんの状況にあてはまる,「精神保健福祉法」に基づく入院形態として,最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事 例〕

 統合失調症のAさん(40歳)は,この1週間で絶え間ない幻聴と,常に誰かに監視されているという妄想がひどくなってきた。さらに盗聴器を探して家具を壊すなどの行為が始まったため,同居する母親に付き添われ,かかりつけのB精神科病院を受診した。精神保健指定医であるC医師は診察の結果,入院治療を要すると判断し,Aさんにその旨を説明したが,Aさんはおびえた様子で意味不明な独語を繰り返すのみで,応答は得られなかった。C医師はAさんが入院治療の必要性について納得できるよう丁寧に説明を重ねたが,やはり入院についての同意を得ることはできず,また,症状の緩和も見られなかったため,やむを得ず母親の同意によって即日入院してもらうことになった。

1 措置入院

2 緊急措置入院

3 医療保護入院

4 任意入院

5 応急入院

(注) 「精神保健福祉法」とは,「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。



問題10 レジリエンスに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ストレスをもたらす原因となる出来事のことである。

2 強いストレスや心理的傷つきを伴う経験から,個人が持つ回復していく力のことである。

3 ストレスに伴って生じた不快な情動を,意識的に低減する方略のことである。

4 心的外傷となった過去の出来事を,あたかも今生じているかのように経験することである。

5 社会的な関係の中で行われる支え合いや支援のことである。



 問題18 災害時におけるレジリエンスの意味として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 災害の発生から復旧・復興に加え,次の災害に備えていくための諸活動を一つのサイクルとして捉えることである。

2 支援ニーズに対して支援者側から積極的に働きかけて情報や支援を提供することである。

3 被災者並びに被災地が被害から立ち直っていく際に持つ力のことである。

4 予期しない出来事に遭遇した際に,事態が悪化しているにもかかわらず楽観的な見方を維持する態度のことである。

5 大規模災害の後に一時的な現象として発生する理想郷的コミュニティのことである。



問題9 エリクソン(Erikson,E.)の発達段階説における青年期の心理社会的危機として,正しいものを1つ選びなさい。

1 基本的信頼 対 基本的不信

2 同一性 対 同一性混乱

3 勤勉性 対 劣等感

4 自発性 対 差恥心

5 ジェネラティビティ 対 停滞


問題1 思春期・青年期における心身の特徴に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 思春期には,男女ともに緩やかな身体の変化がみられる。

2 思春期における心理的特徴としては,自意識過剰がある。

3 思春期には,アイデンティティは形成されている。   → 重複している部分

4 第二次性徴に性差はみられない。

5 青年期の死亡原因としては心疾患が最も多い。



新カリキュラム最初という極めて重要な試験だった割にお粗末な感じは否めません。

2025年2月4日火曜日

受験生を苦しめるタクソノミーⅡ型,Ⅲ型

 第37回国家試験から令和元年度改正のカリキュラムによる出題となりました。


受験された方からは,問題が変わったという感想も聞かれます。


最も変化があったのは,出題方法です。


社会福祉士国家試験の在り方に関する検討会報告書



これでわかるように,タクソノミーⅡ型・Ⅲ型は,単なる知識だけでは正解することができないので,かなり高度な能力が求められます。

求められる能力は,報告書に書かれているように,タクソノミーⅡ型では「解釈力」・「判断力」,タクソノミーⅢ型では「思考力」・「判断力」です。



第37回・問題42 
事例を読んで,成年後見の開始がAさんに及ぼす影響に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
 Aさん(30歳)は,交通事故の被害に起因する高次脳機能障害で判断力が著しく低下し生活が困難となったので,親族のBさんが成年後見開始の審判の申立てをすることとなった。Aさんは,この審判によって自分にどのような影響が及ぶのかを心配している。
1 Aさんは当然に国政の選挙権を失うこととなる。
2 Aさんは当然に公務員になることができなくなる。
3 Aさんは当然に社会福祉法人の理事になることができなくなる。
4 Aさんは当然に株式会社の役員になることができなくなる。
5 上記1から4までの記述はいずれも不適切である。

第37回・問題57 
事例を読んで,大学の学生支援センターのA相談員(社会福祉士)のBさんへの対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕
 統合失調症の診断を受けた大学3年生のBさんは,周囲から聞こえてくる悪口と薬の副作用に悩み,授業も休みがちである。Bさんは,主治医から「悪口は幻聴である。薬物療法で緩和できる」との説明を受けているものの,不安は消えない。悩んだBさんは,学生支援センターを訪れ「薬の副作用がつらい。今後の就職活動も不安でたまらない。自分と同じ経験をしている学生は他にもいるのか。いるなら話をしてみたい」とAに訴えた。Bさんの不安や焦燥感を受け止めたAは,Bさんにどのように対応すべきかを考えている。
1 主治医に相談するよう伝える。
2 学生支援センターに登録しているピアサポートスタッフの紹介を検討する。
3 地域の指定特定相談支援事業所の相談支援専門員の紹介を検討する。
4 就労移行支援事業所のサービス管理責任者の紹介を検討する。
5 精神障害者保健福祉手帳の取得を勧める。

問題11 事例を読んで,マイクロカウンセリングのかかわり行動や基本的傾聴技法に基づいた面接の最初の段階の応答として,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
 認知症のある親の介護について負担を感じている相談者が,地域包括支援センターを訪れ,社会福祉士が面接を行った。相談者は「何度も同じことを聞いてくるのでイライラして,つい強い口調で怒ってしまう」と訴えた。
1 「同じことを聞かれても,いつも初めてのように答えるといいですよ」
2 「それは適切な行動ではないですよね」
3 「私もあなたと同じような経験をしたので,あなたの気持ちがよくわかります」
4 「その状況について,もう少し詳しく話してもらえませんか」
5 「正確に記録したいので,ゆっくり話してもらえませんか」


社会福祉士の国家試験のタクソノミーⅡ型,タクソノミーⅢ型は,これらのように事例で問うスタイルです。

タクソノミーⅠ型は以下のような問題です。

第37回・問題1 思春期・青年期における心身の特徴に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 思春期には,男女ともに緩やかな身体の変化がみられる。
2 思春期における心理的特徴としては,自意識過剰がある。
3 思春期には,アイデンティティは形成されている。
4 第二次性徴に性差はみられない。
5 青年期の死亡原因としては心疾患が最も多い。

この問題でさえ,タクソノミーⅡ型を志向したものが含まれます。
選択肢3がそうです。

エリクソンの発達理論によるアイデンティティの確立は青年期の発達課題であるという知識を使って,消去することが必要です。

選択肢5も15~39歳の死因の第一位は自殺であるという知識を使って,消去します。

このように,さまざまな知識を使って,思考することで答える問題は,今後も出題されます。

単純な知識を問う問題ではないので,受験生は苦しむことになるでしょう。問題を読むのも時間がかかります。

考える訓練は欠かせません。

2025年2月3日月曜日

第37回国家試験の問題の特徴とボーダーラインの行方

受験された方はお疲れさまでした。


新しいカリキュラムによる問題は,単純な知識を問うタクソノミーⅠ型の問題を減らし,知識を使って考えることで答えるタクソノミーⅡ型,Ⅲ型が増えます。


精神保健福祉士は,長文事例を維持することで,タクソノミーⅡ型,Ⅲ型の問題としたのに対し,社会福祉士は,1問の中で,それらを目指したようです。


タクソノミーⅡ型,Ⅲ型は,考える分,時間もかかり,複雑になります。


精神保健福祉士の専門科目を先に見ていたので,すっかり油断してしまいましたが,国家試験の在り方検討会が描いた設計図どおりの出題だったと思います。


合格基準点(ボーダーライン)の設定がかなり難しくなった問題になったことは間違いありません。


第37回国家試験問題については,社会福祉士と精神保健福祉士の専門科目の難易度が大きく変わってしまったためです。


次回からは,実際の問題で新しい問題の対策を考えていきたいと思います。


※今日の問題はお休みします。

2025年2月2日日曜日

第27回精神保健福祉士国家試験と社会福祉士対策

精神保健福祉士国家試験の問題を見た感想と社会福祉士対策


精神保健福祉士の国家試験の専門科目は,社会福祉士の国家試験の1日前,つまり土曜日に実施されます。

精神保健福祉士も社会福祉士と同時にカリキュラムが改正され,2025年2月の国家試験から令和元年度改正の内容に変わりました。

第27回の精神保健福祉士の国家試験を見る限り,問題数が減ったことを除けば,これまでの出題スタイルと大きく変わったものはありませんでした。

精神保健福祉士の国家試験の特徴である長文の事例問題もそのまま残りました。

長文の事例問題は,タクソノミーⅢ型の問題となるので,貴重です。

社会福祉士の国家試験でも第21回までは存在した出題スタイルです。

精神保健福祉士の問題を見る限り,出題スタイルの斬新さはありません。極めて基本的な事項を丁寧に出題しています。

ただ,言えるのは,精神保健福祉士の各選択肢の文字数は短いので,言い回しで正誤を判断することはできないことです。

知識なしで解答テクニックだけで合格することは不可能です。

社会福祉士の国家試験の文字数は,近年,また減少してきています。

文字数が短くなれば,問題を読む時間の節約につながるものの,言い回しで判断することができなくなります。

精神保健福祉士の国家試験問題です。


問題45 生活保護制度に関する次の記述のうち,正しいものを2つ選びなさい。

1 保護の基準額は,全国一律である。

2 精神障害者が申請する場合,資力調査は免除される。

3 原則として,住宅扶助は現物給付である。

4 原則として,世帯単位で保護の要否及び程度が定められる。

5 精神障害者保健福祉手帳の1級及び2級所持者には,生活扶助の障害者加算がある。


言い回しで消去できそうなのは,選択肢1と2のみで,選択肢3・4・5は消去法では絞り込めません。

正解は,

4 原則として,世帯単位で保護の要否及び程度が定められる。

5 精神障害者保健福祉手帳の1級及び2級所持者には,生活扶助の障害者加算がある。

選択肢3で出題されている原則現物給付なのは,医療扶助と介護扶助のみです。この知識がないとこの問題を確実に正解することは不可能です。

なお,選択肢1が消去できる理由は,「一律」が正解になることは少ないからです。

※今後受験される方へ

この問題のように解答テクニックだけで合格することは不可能だということは絶対に忘れないでいてください。試験委員の作問技術が向上しているためです。


直前に押さえておいてほしい問題

社会福祉士の国家試験ではまだ出題されていない問題ですが,重要なので一応押さえておきたいです。

第25回の精神保健福祉士の問題です。


第25回・問題22

次の記述のうち,社会福祉士及び介護福祉士法制定の背景として,適切なものを1つ選びなさい。

1 社会福祉基礎構造改革の議論が行われ,個人の多様な需要に対し,地域での総合的な支援のための人材が求められた。

2 障害福祉サービスにおいて,ケアマネジメントを用いた生活支援を展開するための人材が求められた。

3 増大する介護需要に対応するために,老人,身体障害者等に関する福祉に対する相談や介護を依頼することができる専門的能力を有する人材が求められた。

4 福祉三法が整備される中,各都道府県等に社会福祉行政を担当する人材を配置することが求められた。

5 高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を営めるよう,地域包括ケアシステムの構築を推進する人材が求められた。

正解は,選択肢3です。

3 増大する介護需要に対応するために,老人,身体障害者等に関する福祉に対する相談や介護を依頼することができる専門的能力を有する人材が求められた。


これが出題されるかは,誰もわかりませんが,ぜひ押さえておいてほしいです。


国家試験が終わると,さまざまな団体から解答速報が出ますが,毎年,いわゆる「割れ問」(判断が分かれる問題のこと)があります。

精神保健福祉士の国家試験では,そのような問題はなさそうですが,解答速報で割れているからといって,不適切問題になることはほとんどありません。

解答速報は,あくまでも参考程度にとどめておくのが無難です。


最後に,この学習部屋に訪れていただいた方すべての合格をお祈りいたしております。

※今日の問題は,お休みします。

2025年1月28日火曜日

精神保健福祉士の国家試験は要注意!

 精神保健福祉士の国家試験は,専門科目は社会福祉士の前日である土曜日の午後に実施されます。


社会福祉士の問題と精神保健福祉士の問題は,重複した内容が出題されることはめったにありません。


第37回の国家試験は,新しいカリキュラムによるものになることもあり,精神保健福祉士の問題は,要注意です。


同じ内容のものは出題されないとしても,出題のスタイルは,参考になります。


精神保健福祉士の国家試験問題は,2/1(土),日本ソーシャルワーク教育学校連盟(ソ教連)のホームページから入手できます。


http://jaswe.jp/kokushiinfo.html


掲載予定時間は未定ですが,ソ教連事務局が公表するものなので,夜中ということはないと思います。


問題を見ても解く必要はありません。

問題のスタイルを見ることだけにとどめて,寝るのが良いと思います。

何も変わっていなければ,安心できますし,変わった出題スタイルがあったら,心の準備ができます。

特記すべきことがあったら,日曜日にアップするもので紹介します。

2024年8月13日火曜日

第37回国家試験に向けて

 

37回の国家試験から新カリキュラムの国家試験となります。

 

中央法規の過去問題集で勉強している人も多いことでしょう。

 

この問題集は,試験の年度ごとにまとめたものなので,新カリの科目になっていません。

 

何となく新カリの科目を推測できる科目もあります。

 

新カリの出題基準からなくなったものは,介護技術です。

 

旧カリでは,「高齢者に対する支援と介護保険制度」という科目に介護技術が出題されています。

 

具体的に言えば,

 

36

 問題129

35

 問題128

 問題130

34

 問題128

 

旧カリの国家試験は,この科目は10問出題されていました。

ほかの科目に比べてなぜ多いのかと思う人もいると思います。

 

社会福祉士及び介護福祉士法が制定された背景には,やがて到来する高齢社会で,増大する介護需要に対応するために,老人,身体障害者等に関する福祉に対する相談や介護を依頼することができる専門的能力を有する人材が求められことがあります。

 

そのために社会福祉士のカリキュラムに「介護概論」を入れました。

 

平成19年度カリキュラムでは,新科目を入れるために,介護概論を消滅させて,その内容は,高齢者に対する支援と介護保険制度に含めました。

 

2科目を1つにまとめたために,ほかの科目よりも出題数を多く設定しました。

 

今回のカリキュラムによって,とうとう介護に関するものがなくなりました。

 

ということで,先に述べた問題に関連するような内容は,今後の国家試験には出題されないので,勉強しなくて良いです。

 

それでは,今日の問題です。

 

33回・問題13 

心理検査に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 特別支援学級への入級を検討したい子どもの知能検査を学校から依頼されたので,ロールシャッハテストを実施した。

2 改訂長谷川式簡易知能評価スケールの結果がカットオフポイントを下回ったので,発達障害の可能性を考えた。

3 10歳の子どもに知能検査を実施することになり,本人が了解したので,WAIS-Ⅳを実施した。

4 投影法による性格検査を実施することになったので,矢田部ギルフォード(YG)性格検査を実施した。

5 WISC-Ⅳの結果,四つの指標得点間のばらつきが大きかったので,全検査IQ(FSIQ)の数値だけで全知的能力を代表するとは解釈しなかった。

 

この問題を見た時,公認心理師にずいぶん寄せたものだと感じました。

 

カットオフポイント(カットオフ値)やウェクスラー式知能検査の検査内容が出題されたからです。

 

カットオフポイントは,心理検査で調べたいものを判断する基準値です。

 

認知症検査などは,下回ると認知症などが疑われます。

 

うつ病検査などは,上回るとうつ病などが疑われます。

 

この違いは,認知症検査は,クリアできる項目が多いと点数が高くなり,クリアできない項目が少ないと点数が低くなるのに対し,うつ病検査などは,当てはまる項目が多いと点数が高くなり,当てはまらない項目が少ないと点数が高くなるためです。

 

WISCとWAISでは,以下の4つの指標得点と全検査IQを算出することができます。

 

言語理解指標VCI):言語による理解する力,推理する力など

知覚推理指標PRI):視覚による情報をつかんで,推理する力など

ワーキングメモリー指標WMI):一時的に情報を記憶して処理する力など

処理速度指標PSI):情報を処理するスピード

 

この4つの結果から算出するのが全検査IQです。

 

それでは,解説です。

 

1 特別支援学級への入級を検討したい子どもの知能検査を学校から依頼されたので,ロールシャッハテストを実施した。

 

ロールシャッハテストは,パーソナリティ検査です。

 

2 改訂長谷川式簡易知能評価スケールの結果がカットオフポイントを下回ったので,発達障害の可能性を考えた。

 

改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)は,MMSE(ミニメンタルステート検査)とともに,認知症のスクリーニング検査です。

 

カットオフポイントは

 

改訂長谷川式簡易知能評価スケールは,20点。

 

MMSEは,23点。

 

この数値を下回ると,認知症が疑われます。

 

3 10歳の子どもに知能検査を実施することになり,本人が了解したので,WAIS-Ⅳを実施した。

 

ウェクスラー式知能検査は,対象の年齢別で3種類あります。

 

WPPSI(ウィプシ) 低年齢児用 2歳6か月~7歳3か月

WISC(ウィスク) 児童用 5歳~1611か月

WAIS(ウェイス) 成人用 16歳~9011か月

 

10歳の子どもに使うのは,WISCです。

 

対象年齢が規定されている心理検査は,その範囲に合うものを使用しなければなりません。

10歳の子どもがとても大人びているからといって,WAISを使うことはできません。

 

35回国家試験では,

 

乳幼児の知能を測定するため,WPPSIを実施した。

 

と出題されて,これが正解でした。

 

WPPSIの対象年齢は,2歳6か月~7歳3か月です。

 

児童福祉法の乳児の定義は,「満一歳に満たないもの」,幼児の定義は,「満一歳から,小学校就学の始期に達するまでの者」です。

 

本来なら,WPPSIは,乳児には用いることができないので,これは厳密に言えば正解とはなりません。

 

そういう意味で,良くない問題だったと思います。

 

いずれにせよ,ウェクスラー式知能検査の3つの検査の対象は,押さえておくことが必要です。

 

4 投影法による性格検査を実施することになったので,矢田部ギルフォード(YG)性格検査を実施した。

 

性格検査(パーソナリティ検査)は,

 

投影法

質問紙法

作業検査法

 

の3種類があります。

 

矢田部ギルフォード(YG)性格検査は,当てはまるものに,「はい」「いいえ」「どちらでもない」で答える質問紙法です。

 

投影法には,選択肢1で出題されたロールシャッハテストなどがあります。

 

作業検査法には,内田クレペリン精神検査などがあります。

 

5 WISC-Ⅳの結果,四つの指標得点間のばらつきが大きかったので,全検査IQ(FSIQ)の数値だけで全知的能力を代表するとは解釈しなかった。

 

これが正解です。

 

四つの指標は

 

言語理解指標:言語による理解する力,推理する力など

知覚推理指標:視覚による情報をつかんで,推理する力など

ワーキングメモリー指標:一時的に情報を記憶して処理する力など

処理速度指標:情報を処理するスピード

 

この点数にばらつきが大きかったというのは,この4つの指標得点の中に高いものや低いものがあったということです。

 

全検査IQ(FSIQ)の数値は,4つの指標得点から算出します。全検査IQ(FSIQ)では,詳しい様子はわかりません。

 

指標得点は,以下のように分類されます。 

130以上

非常に高い

120129

高い

110119

平均の上

90109

平均

8089

平均の下

7079

低い

69以下

非常に低い

 

69以下だと知的障害が疑われますが,知能検査をもって知的障害とは診断しません。

あくまでも,診断するための材料です。

診断よりも重要なのは,知能検査で何が得意で何が苦手なのかを知り,支援に役立てることです。

2024年3月6日水曜日

第36回国家試験の合格発表

 第36回国家試験の合格発表がありました。


合格された方はおめでとうございます。


合格率が第35回に引き続き上がったことに対して思うことがある人もいると思いますが,合格率が上がったとしても,合格できた人はたった2万人にすぎません。


資格の価値が下がったということは,決してありません。


口の悪い人は,合格率が上がったから合格できたという人もいるかもしれません。


しかし,そんなことを言うのは既に社会福祉士の人だけです。

足の引っ張り合いは本気でやめてほしいと思います。切にそう願うばかりです。


合格された方は,胸を張ってほしいです。

2024年3月5日火曜日

合格発表の日の朝を迎えて

平成19年度カリキュラムによる国家試験は,第22回から始まり,第36回で終わりました。


今日は,その最後となる合格発表です。


自己採点してもしなくてもこの日になりますが,ボーダーラインがよくわからないだけに辛い日々を過ごしてきたことと思います。


それも今日でおしまい。


平成19年度カリキュラムもこれでおしまいです。


その区切りとなる今回の国家試験の結果はどうなることでしょう。


私たちチームfukufuku21もドキドキです。

皆様の合格をお祈りいたします。


※今日の問題はお休みします。

2024年2月17日土曜日

また不合格になるかもという不安

また不合格になるのではないか・・・


合格する能力がないのではないか・・・


何度も試験にチャレンジしていると,不安が募りますね~


その気持ち「わかる,わかる」と思った人も多いのでは?


試験で勝ち抜くには,その不安は最小限にすることが必要です。


不安な気持ちをもって国試に臨むとダークサイドに引き込まれます。そうするとせっかく持っている実力を発揮することができなくなります。


まずは,今まで勉強法を見直してみましょう。


歴史を覚えるのが苦手。外国人の名前を覚えるのが苦手。

だからそこに多くの時間をかけて勉強している。


という人もいるでしょう。


国試問題をよく見てみてください。歴史問題や人名問題は出題されますが,それは全体のほんの一部です。


確かにそういう問題が解けていたら合格点に達していたという見方もあるかもしれません。


しかし,一番多いのは福祉制度に関する知識を問う問題です。それらをしっかり覚えることが実は合格へのもっとも近道です。


そうなると今度は


数字を覚えるのが苦手・・・


という気持ちも強くなります。細かい数字が問われることはないです。年度で順位が変わるような出題はされません。


過去問でどのように出題されていたのか調べてみてみるとよいです。


数字が問われる問題は,予算にかかるもの,費用,など一部に限られ,しかも同じような部分を繰り返して出題されていることがわかるでしょう。


不安に思うポイントを一つひとつ消去して,国試当日は強い気持ちで臨めることを願っています。


国試当日,ダークサイドに決して引き込まれませんように・・・

2024年2月14日水曜日

本格勉強に入る前に~推理力の大切さ

頭は柔らかく,ミステリー小説を解くように・・・


国試での1・2点はとても重要です。


どんな勉強しても問題の中には知らないものはあります。


(例)


第29回・問題3 

心臓の正常解剖に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 冠状動脈は大動脈起始部より分岐する。

2 右心房と右心室の間の弁を僧幅弁という。

3 上大静脈と下大静脈は左心房に開口する。

4 肺静脈の中の血液は静脈血である。

5 冠静脈洞は左心房に開口する。


ものすごく難しい問題です。医療職(看護師)なら知っているかもしれません。

(今なら,参考書に載っているので,ある程度勉強した人は,知識があります)


ところが,問題が出題された時点で,過去に出題されたことのある選択肢は,2の僧帽弁,4の肺静脈の2つだけでした。。


  ↓   ↓


心臓の左の心房と心室の間にある弁を三尖弁,右の心房と心室の間にある弁を僧帽弁という。 (三尖弁と僧帽弁が逆)


心臓から末梢に向かって血液を送り出す血管を動脈といい,静脈血は流れない。 (肺動脈には,静脈血が流れる)


これだけなら,選択肢1・3・5は残ってしまいます。


さて,名探偵ならあとはどう消去しましょう。


ヒントは,知っている僧帽弁の選択肢2です。


右と左が逆。それに気づくと,選択肢3と5も左・右が出てきます。これらも同じように左・右が逆になっているかもしれない,と推理できます。


3と5も消去すると,残るは1。答えは1。


わからない問題でも,知っている選択肢を手掛かりにすると,答えは導き出すことができることがあります。


頭を柔らかくすることが大切だと感じた問題でした。


(類題)


貸借対照表の貸方(右側)には,固定資産が計上される。(第29回問題124選択肢2)


これも左・右が逆になっています。国試は試験委員との知恵比べと言えます。


今後は同じようなパターンは出題されないと思いますが,過去問を解くときは,このようなことを考えながら解くことが重要です。


先述の問題は以下のとおり。


第29回・問題124 

社会福祉法人の経営・会計に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 法人全体の財務諸表を作成しなければならない。

2 貸借対照表の貸方(右側)には,固定資産が計上される。

3 減価償却費はコストであるため,法人外部に資金流出する。

4 アカウンタビリティとは,間接金融を指す。

5 借入金返済の財源として,外部寄附者による寄附金を用いてはならない。 


正解は1。


もちろん,この問題が解けるためには,「減価償却」「アカウンタビリティ」の知識は必要なのは,言うまでもありません。


勉強が楽しくなりませんか?

2024年2月12日月曜日

国家試験は決して難しくない~次回国試のスタート

 自己採点すると,数点足りないかも,という人も多いのではないかと思います。


ある程度,勉強して試験に臨んだ人なら,ある程度の点数まではいくはずです。


数点の差は,ほんとうにちょっとした差です。


しかし,得点を確実に稼ごうと思ったら,決して簡単なものではありません。


この学習部屋は,そのために始めました。


長く続けてきたので,最初のほうに書いたものまでさかのぼるのは,とても困難です。


そこで,次回からは,原点に戻って,情報を紹介します。


2024年2月11日日曜日

新カリキュラムに向けた勉強法

 第37回国家試験から,新しいカリキュラムによる出題となります。

 

新しく加わる部分もありますが,それ以外は,ほとんど今までとは変わりません。

 

これまでのカリキュラムの中で,新しいカリキュラムに引き継がれないのは,介護技術に関するものだけです。


今ある参考書でも勉強を進めることはできます。

2024年2月10日土曜日

第37回からの国家試験の概要

 第37回から新しいカリキュラムによる国家試験となります。

 

種別

科目名

出題数

科目群

共通

医学概論

6

心理学と心理的支援

6

社会学と社会システム

6

社会福祉の原理と政策

9

社会保障

9

権利擁護を支える法制度

6

地域福祉と包括的支援体制

9

障害者福祉

6

刑事司法と福祉

6

ソーシャルワークの基盤と専門職

6

ソーシャルワークの理論と方法

9

社会福祉調査の基礎

6

専門

高齢者福祉

6

児童・家庭福祉

6

貧困に対する支援

6

保健医療と福祉

6

ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)

6

ソーシャルワークの理論と方法(専門)

9

福祉サービスの組織と経営

6

 

問題数は129問(共通84問,専門45問)です。

 

1科目の問題数が少なくなることから,群という考え方が導入され,その群の中で得点があること,という合格基準となります。

 

合格基準は,総得点の60%程度なので,78点程度ということになります。もちろん難易度によって,補正がなされます。

 

※今日の問題は,お休みします。

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