2017年7月28日金曜日

夏を制する者は,国試を制する!!

国試まであと6か月


しかし,なかなか勉強に身が入らない,という声をお聞きします。

たしかにそのお気持ちはよくわかります。

再受験の方は「勉強してもまただめだったらどうしよう」とも思われる方もいらっしゃいます。


合格・不合格は紙一重


「試験会場から帰ってきて,冷静に読めば正解できた問題はいくつもあった」という声は本当によく聞きます。

しっかり読めば合格できた可能性もあったということでしょう。

それだけ紙一重だと思います。


別の面から考えてみると・・・

問題はわかっていたのに,試験会場では正解できなかった


という事実が浮かび上がって来ます。


一番よく聞く声は・・・

とにかく時間がなかった


というものです。


1問は1分半弱で行わなければならない状況の中,問題をすべて理解しながら読むことは,ほとんど不可能に近いと考えます。


基礎力をつけると同時に,問題を読み解く力をつけることは,国試を突破するためには絶対に必要な力です!!


その力は一朝一夕にはつかないのが現実です。

そのためにも早くからの訓練は欠かせないのです。

夏場に,以下に実力をつけておくかによって,その後が大きく変わっていきます。


夏を制する者は,国試を制する!!



今,勉強に本腰を入れることが極めて大切です。




それでは,今日の問題です。


第26回・問題129 

介護予防事業に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。


1 有料老人ホームの入居者は,介護予防訪問介護サービスを受けられる。


2 生活機能の低下が見られ要介護に陥るリスクの高い高齡者は,一次予防事業の対象である。


3 介護予防事業で行われる運動器の機能向上プログラムは,1年に1回の事後のアセスメントが必要である。


4 介護予防サービス計画を作成する事業者は,要支援者の同意なくその計画を作成できる。


5 要支援者は,介護予防のための福祉用具の貸与を受けることができない。



地域包括ケアシステム構築に向けて,介護予防訪問介護と介護予防通所介護が「介護予防・日常生活支援総合事業」に移行し,この4月から全市町村で実施されています。


地域の特性に合わせて実施するので,地域による差がどのようになっていくのがが気になるところです。


それでは詳しく見ていきましょう。



1 有料老人ホームの入居者は,介護予防訪問介護サービスを受けられる。




有料老人ホームは,介護付きと外部サービス利用型があります。

外部サービス利用型の場合は,利用できると分かりやすいですが,介護付きの場合はどうなのだろうとちょっと考えてしまいます。

かし,介護付きであっても外部のサービスは利用できます。

よって〇。



2 生活機能の低下が見られ要介護に陥るリスクの高い高齡者は,一次予防事業の対象である。




予防には,地域の住民を対象とした一次予防,早期発見に向けたものは二次予防,維持・低下させないものは三次予防となります。

生活機能の低下が見られ要介護に陥るリスクの高い高齡者は,二次予防の対象です。

よって×。



3 介護予防事業で行われる運動器の機能向上プログラムは,1年に1回の事後のアセスメントが必要である。




1年に1回では少ないと感じると思うでしょう。

正しくは1か月に1回です。

よって×。



4 介護予防サービス計画を作成する事業者は,要支援者の同意なくその計画を作成できる。




同意なく作成できる,ということはないでしょう。

もちろん同意が必要です。

よって×。



5 要支援者は,介護予防のための福祉用具の貸与を受けることができない。




介護予防福祉用具貸与がありますので,もちろん要支援者でも貸与を受けることができます。

よって×。


来週からは8月です。


夏場の勉強は,基礎力をつけるために大切です。

この時期にどれだけこつこつ勉強したのかが,最後の1点,2点を分けます。


<今日の一言>


10月から勉強しても合格できるよ。

それは幻想です。

今から全力を尽くしましょう!!

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