今回も面接技法のタクソノミーⅡ型の問題です。
面接技法の出題頻度
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面接技法のタクソノミーⅡ型の問題の復習
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前説なしに今日の問題です。
第35回・問題106
事例を読んで,V児童養護施設のM児童指導員(社会福祉士)が用いた面接技法の組合せとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Aさん(11歳,女性)は,10歳からネグレクトによってV児童養護施設に入所していた。1か月後に施設を退所し,実母と再婚相手の3人での生活が始まる予定である。ある日,M児童指導員に,Aさんがうつむきながら,「前の学校に戻れるのはうれしいけれども,家には本当は帰りたくない」とつぶやいた。M児童指導員は,少し間をおいてから,「家には本当は帰りたくない…。その気持ちをもう少し教えてほしいな」と静かに伝えた。
1 「繰り返し」と「言い換え」
2 「繰り返し」と「開かれた質問」
3 「言い換え」と「要約」
4 「要約」と「閉じられた質問」
5 「要約」と「開かれた質問」
前回の問題と比べて,面接技法は組み合わせになっているので,少し複雑になっています。
家には本当は帰りたくない
その気持ちをもう少し教えてほしいな
この2つがどんな技法になっているのかを考えます。
家には本当は帰りたくない
Aさんは,「家には本当は帰りたくない」と言っているのに対し,その言葉をそのまま「家には本当は帰りたくない」と返しているので,「繰り返し」です。
その気持ちをもう少し教えてほしいな
これは,開かれた質問です。
ということで,正解は,
2 「繰り返し」と「開かれた質問」
ということになります。