2024年12月6日金曜日

面接技法のタクソノミーⅡ型の問題の2

今回も面接技法のタクソノミーⅡ型の問題です。


面接技法の出題頻度

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面接技法のタクソノミーⅡ型の問題の復習

https://fukufuku21.blogspot.com/2024/12/blog-post_5.html


前説なしに今日の問題です。


第35回・問題106

事例を読んで,V児童養護施設のM児童指導員(社会福祉士)が用いた面接技法の組合せとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事 例〕

 Aさん(11歳,女性)は,10歳からネグレクトによってV児童養護施設に入所していた。1か月後に施設を退所し,実母と再婚相手の3人での生活が始まる予定である。ある日,M児童指導員に,Aさんがうつむきながら,「前の学校に戻れるのはうれしいけれども,家には本当は帰りたくない」とつぶやいた。M児童指導員は,少し間をおいてから,「家には本当は帰りたくない…。その気持ちをもう少し教えてほしいな」と静かに伝えた。 

1 「繰り返し」と「言い換え」

2 「繰り返し」と「開かれた質問」

3 「言い換え」と「要約」

4 「要約」と「閉じられた質問」

5 「要約」と「開かれた質問」


前回の問題と比べて,面接技法は組み合わせになっているので,少し複雑になっています。


家には本当は帰りたくない


その気持ちをもう少し教えてほしいな


この2つがどんな技法になっているのかを考えます。


家には本当は帰りたくない


Aさんは,「家には本当は帰りたくない」と言っているのに対し,その言葉をそのまま「家には本当は帰りたくない」と返しているので,「繰り返し」です。


その気持ちをもう少し教えてほしいな


これは,開かれた質問です。


ということで,正解は,


2 「繰り返し」と「開かれた質問」


ということになります。

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