2019年8月28日水曜日

社会福祉法人の財務管理~まとめとして

社会福祉法人が作成しなければならない財務諸表は以下の3種類の計算書類です。

①貸借対照表
②事業活動計算書
③資金収支計算書

この3つの書類の区別は,理解できるようになりましたか?


計算書類
目的
貸借対照表
当該会計年度末(ある時点)の財政状態を明らかにするもの。
事業活動計算書
当該会計年度(ある一定期間)の収益と費用を計算するもの。
「純資産」の増減を明らかにする。
資金収支計算書
当該会計年度(ある一定期間)の資金繰りを計算して,「支払資金」と呼ばれる運転資金(貸借対照表の流動資産と流動負債の差)の増減を明らかにするもの。


こから,

当該会計年度末(あるいはある時点)
当該会計年度(あるいはある一定期間)


を区別し,


当該会計年度末(あるいはある時点)なら,貸借対照表
当該会計年度(あるいはある一定期間)なら,事業活動計算書,又は資金収支計算書


と判断できます。

事業活動計算書と資金収支計算書の見分け方は

事業活動計算書は,純資産の増減
資金収支計算書は,支払資金の増減


最も多く出題されているのは,「貸借対照表」です。事業活動計算書は一回しか出題されたことはありません。


貸借対照表の復習です。





(自)●年●月●日(至)●年●月●日
借方
貸方
資産の部
負債の部
資産
負債
 流動資産
 流動負債
 固定資産
 固定負債
 
負債の部合計
 
純資産の部
純資産
 基本金
 国庫補助金等特別積立金
 その他の積立金
純資産の合計
資産の部合計
負債の部及び純資産の部合計




左側は借方で,資産を記載します。
右側は借方で,負債と純資産を記載します。

左側(借方)の合計と右側(貸方)の合計は同額となります。

あと覚えておかなければならないのは

直接金融・・・間接金融
収益・・・・・利益 です。

説明できますか?

財務管理に対する苦手意識は払しょくできそうですか?

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