国試まで4か月を切り,これからはますます重要な時になってきます。
短いようで長いです。のんびり過ごしても時は経ちます。
モチベーションをいかに高めるかが,国試合格をつかむためには重要だと言えるでしょう。
3か月勉強したら合格した
決して平たんな道ではありませんが,勉強次第では合格をつかむことができるだけの時間があることを示している話だと思います。
勉強は,「どれだけ勉強したか」ではなく,「どんな勉強をしたか」が極めて重要です。
モチベーションが上がらない中で,だらだら時間だけをかけるなら,時間を決めて,集中して勉強した方が良いです。
今日のテーマ
モチベーションが高まる勉強法!!
一般論は,ネットで検索したらいくらでも出てくることでしょう。
勉強法は,どんなものでも共通するものがあるので,参考にできるものがあれば参考にすると良いと思います。
受験生の悩みで多いのは・・・
覚えたのかどうかがわからない
というものです。
その悩みに対して,チームfukufuku21がおすすめする方法です。
これからは,問題を解きながら,学習を進めていくことと思います。
それも何度も何度も繰り返すことになると思います。
一度正解した問題は,おそらく2回目も正解できます。
間違った問題は何度やっても間違うものです。
間違った問題のみを繰り返していきます。
正解できたらその問題は抜いていきます。
間違った問題が少なくなることは,覚えたという証拠です。
問題を覚えたから解けたに過ぎない,とおっしゃる方がいます。
それは最高なことではないでしょうか。
正解の数字を覚えてしまうということもあるでしょう。
しかしそれは多くの人が同じようにはできるものではありません。
それを覚えられるのはとても素敵なことだと思います。
自信を持って良いです。
モチベーションが高めるのは,勉強内容に興味を持つ「内発的動機づけ」と,賞罰が伴う「外発的動機づけ」があります。
ささいなことにも喜びを見出し,うまく行った時は,自分にご褒美を与えることです。
それには,平日だけ勉強して,週末には勉強しない,といった方法もあると思います。
小さな喜びを積み重ねるには,先述の間違う問題が少なくなっていく,というのは目に見えるバロメーターともなるので,おすすめです。
せっかく良い傾向が出ているのに,ネガティブな言葉で打ち消してしまうのはあまりにももったいないです。
元気に勉強できたこと,新しいことを学べたこと,そして,間違う問題が減ったこと,などなど。
これから国試までは,小さな喜びを積み上げていくことが,モチベーションを高く持ち続けるコツです!!
ちょっと努力したら達成可能な小さな目標を立てて,一つひとつの階段を上がっていきましょう。
それでは,今日の問題です。
第25回・問題89
社会調査の結果をグラフで図示する際の留意点に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 時系列で測定を行った結果のデータを図示するには,ヒストグラムを用いるのがよい。
2 利用者のサービス満足度を10段階で評価する5つの指標を用いて測定した結果は, レーダーチャートを利用して図示するのがよい。
3 ある質問に対する複数回答方式への回答結果は,円グラフを用いて図示するのがよい。
4 性別と所得額の関係を図示するには,縦軸に性別をとり横軸に所得額をとった散布図を作成するのがよい。
5 ある質問に対する単数回答方式への回答結果の構成比を図示するには,折れ線グラフを用いるのがよい。
「データの見える化」(図示化)に関する問題です。
この当時は見える化が流行していたので,国試でも出題されたと思います。
社会調査に限らず,日常でも使えると思いますので,ぜひ覚えていきましょう。
1 時系列で測定を行った結果のデータを図示するには,ヒストグラムを用いるのがよい。
ヒストグラムは,棒グラフに似たグラフで,度数分布をみる時に向いたグラフです。
時系列の測定を行ったものを表わすには向いていません。
よって×。
時系列の測定,例としては,体重表,血圧表,などがありますが,これらは折れ線グラフで表すのが良いです。
2 利用者のサービス満足度を10段階で評価する5つの指標を用いて測定した結果は, レーダーチャートを利用して図示するのがよい。
これが正解です。
3 ある質問に対する複数回答方式への回答結果は,円グラフを用いて図示するのがよい。
円グラフは,例えば,「あなたの支持政党はどこですか」という世論調査の結果を表わすのに向きます。
例えば,A党を支持するのが50%,B党支持は30%,・・・といった構成比を円グラフで表すと分かりやすいです。
複数回答にすると,100人の答えが100以上になってしまいます。
円グラフで図示するのは向きません。
よって×。
4 性別と所得額の関係を図示するには,縦軸に性別をとり横軸に所得額をとった散布図を作成するのがよい。
これは難しすぎです。散布度は,2つの量的データの関連を図示するのに向いています。
しかし,選択肢2が正解だと分かるので,これは☓です。
選択肢2を正解できなかった人はこれを選んだものと思われます。
性別(質的データ)と所得額(量的データ)の関係を表わすには,箱ひげ図が向いているそうです。
5 ある質問に対する単数回答方式への回答結果の構成比を図示するには,折れ線グラフを用いるのがよい。
選択肢3で説明したように,単数回答方式への回答結果の構成比を図示するには円グラフが向いています。
よって×。
単数回答方式への回答結果の構成比を図示するに向くものには,帯グラフもあります。
今日の問題で最も難しかったのは,箱ひげ図だと思います。
しかし,過去に出題されたのは,この時のたった一回だけです。
覚えられないことに焦りを感じることはありません。
箱ひげ図を覚えるなら,
箱ひげ図は,質的データと量的データの関係を表わすのに向いている
これだけで十分です。
社会福祉士の国家試験の問題は,一つひとつは,そんなに難しくありません。
過去問題集の解説を読むと,難しそうな言葉がたくさん書かれています。
それらも覚えなければならない,と思っていろいろ調べる人もいるようです。
実は,過去問題集の解説の多くは,国試で正解するためには必要ではない情報が多いです。
執筆者の自己満足,あるいは学校の授業で教えているものと勘違いしている
などと感じてしまいます。
グラフについては,ネットで調べると具体例が出ています。
レーダーチャート
散布図
箱ひげ図
はぜひ一度調べておいてください。
「見える化」ですから,一目瞭然です。