保健医療サービスは,現行カリキュラムで加わった科目です。覚えなければならないものはそんなに多くはないです。
そのため,しっかりポイントを押さえれば確実に点数を稼ぐことができる科目になります。
2018年は,医療報酬と介護報酬が同時改定される時です。
今回の改定は,2025年を見据えての序章となります。
医療報酬が2年ごと,介護報酬は3年ごとに改定されるので,次の同時改定は6年後の2024年となります。
それでは今日の問題です。
第25回・問題72
我が国の診療報酬制度に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 診療報酬の点数表を改定するには,健康保険法の改正を必要とする。
2 医科の外来診療報酬については,病院と診療所で共通の点数表となっている。
3 DPC制度(DPC/PDPS)は,入院1件当たり診療報酬包括支払制度である。
4 診療報酬の改定の基本方針及び個々の具体的な点数の設定は,社会保障審議会において決定されている。
5 診療報酬と介護報酬の同時改定は,4年に1回行われてきている。
診療報酬制度は,そんなに難しくないので,頭にも残りやすいでしょう。
それでは詳しく見ていきましょう。
1 診療報酬の点数表を改定するには,健康保険法の改正を必要とする。
診療報酬改定は,制度運用上のものなので,法改正は必要とされません。
よって×。
2 医科の外来診療報酬については,病院と診療所で共通の点数表となっている。
病院と診療所の診療報酬は一緒です。
よって正解です。
もしこれが別々のものだったとしたら,国民は知っているはずです。
3 DPC制度(DPC/PDPS)は,入院1件当たり診療報酬包括支払制度である。
入院一件当たりが包括払となっていたなら,もし入院が長引いてしまった時,利益が出ないこともあり得ます。
診療群分類(つまり病気の種類)によって,入院1日当たりの金額が決められています。
よって×。
4 診療報酬の改定の基本方針及び個々の具体的な点数の設定は,社会保障審議会において決定されている。
社会保障審議会ではなく,中央社会保険医療協議会(中医協)です。
よって×。
5 診療報酬と介護報酬の同時改定は,4年に1回行われてきている。
先述のように同時改定は,6年に1回です。
よって×。