受験生がよくやる勉強法には・・・
その中の一つとして,
ノートにまとめる
というものがあります。
時間が十分あれば,効果がある勉強法かもしれません。
しかし,国試までの時間は限られています。
その時間の中で,効率的に勉強していく方法を考えると・・・
ノートにまとめるのは,無理です。
ノートはなるべく使わず,参考書などのすき間に必要なものを書き込んだ方がよいです。
あとよくやることには・・・
マーカーを引く
があります。
いろいろなマーカーが引かれた参考書はいかにも勉強した感じがすると思います。
おそらくマーカーを引くのは,最初に読んだ時だと思います。
最初はどこがポイントなのかわからないので,マーカーを引く時は,多めの箇所に引いてしまうのではないでしょうか。
だんだんマーカーだらけになっていくと,どこが大事なのか,判別ができなくなってしまいます。
マーカーをひくのなら,代わりに鉛筆で印をつけた方が良いです。
鉛筆なら後でポイントが違ったと思えば消すこともできます。
他には,ペンで色をつけたところに色のついた下敷きをかぶせると文字が消えるものもあります。
それと同じように,
最初から穴埋めになっている参考書もあります。
穴埋めは一見良さそうに見えますが,国試は穴埋め問題ではありません。
文章を読んでその意味を考えることで答えを出すものです。
穴埋めするのは,社会福祉士の国試には向かない勉強法です。
医師や看護師の国試のような,例えば正常値を問われるようなものなら向くでしょう。
社会福祉士は,数値を問われるような問題は皆無です。
しかも自分でつくった穴埋めは,覚えるポイントがずれることもあります。
そういう面では,やっぱり鉛筆が一番シンプルで良いと思います。
別なペンに持ち替える必要もありません。
ノートは綺麗なのに,成績は良くない人っていませんでしたか?
いつの間にか目的が変化してしまったのかもしれません。
鉛筆を使って,大事だと思うところにアンダーライン,自分でここが大事だと思うポイント,覚え方などは,参考書のすき間に書き込みます。
勉強道具はなるべくシンプルにした方が良いです。
綺麗なノートよ,さようなら~
さて,今日の問題です。
第25回・問題5
認知症に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 アルツハイマー型認知症では,感情失禁が特徴的な症状である。
2 脳血管性認知症では,まだら認知症が特徴的な症状である。
3 レビー小体型認知症では,幻聴が特徴的な症状である。
4 ピック病では,人格変化は生じにくい。
5 クロイツフェルト・ヤコブ病では,梅毒病原体が原因となる。
認知症の問題は第29回で出題されたので,出題されないか,出題されたとしても選択肢の一部ということになるでしょう。
しかし,認知症は現代の喫緊の問題なので,しっかり押さえておきたいところです。
それでは詳しく見て行きましょう。
1 アルツハイマー型認知症では,感情失禁が特徴的な症状である。
感情失禁が特徴的なのは,血管性認知症です。
よって×。
2 脳血管性認知症では,まだら認知症が特徴的な症状である。
まだら認知症が特徴なのは,脳血管性認知症です。
よって正解です。
3 レビー小体型認知症では,幻聴が特徴的な症状である。
レビー小体型認知症の特徴は,幻視ですね。
よって×。
レビー小体型認知症の特徴は,はっきりした幻視とパーキンソン症状です。
4 ピック病では,人格変化は生じにくい。
ピック病は,人格変化をしばしば生じます。
よって×。
5 クロイツフェルト・ヤコブ病では,梅毒病原体が原因となる。
一時期いわゆる狂牛病問題で,アメリカ産牛肉の輸入が止められていました。
その時,かなり話題になっていたので,覚えている人もいるでしょう。
梅毒ではなく,いわゆる狂牛病です。
社会人は,人生の中で見聞きしてきた知識とそこから身につけた知恵という貴重な財産を持っています。
それらを存分に活かして国試と戦ってほしいと思います。
<今日の一言>
勉強は工夫次第!!
効率の悪い勉強は命取りです。
ぜひ自分に合った勉強法を一日も早く見つけ出してくださいね。