国試の受験勉強で避けなければならないのは・・・
怖気づくこと!!
参考書を開くと「なんか難しそうだなぁ」と感じるかもしれません。
そのため,スタートが切れずにずるずるしてしまうこともあるでしょう。
社会福祉士の資格取得をしたいと思ったのは,何か目指すことがあったからではないでしょうか。
おそらくこのサイトに訪れているのは,社会人の方だと思います。
大学生は,就職するために資格が必要となります。
しかし社会人の方は,
自分のスキルアップのため
ご利用者へより良い援助をするため
福祉のことをもっと学びたくなったため
など,今の仕事にプラスした何かを求めていたと思います。
今,その気持ちを思い起こしましょう!!
8か月は短いようで,実はとても長いです。
モチベーションが保てなくなりそうになったら,その時の気持ちをぜひ思い出してみてください。
自分の目指すべき道が見えてくることでしょう。
今日からは,第25回国試に取り組んでいきたいと思います。
この回は,合格率が18.8%,合格基準点はなんと72点まで下がった回です。
問題の文字数がどんどん伸びて,時間内で解くことが極めて難しかった国試となりました。
しかし,正解を2つ選ぶ問題が初登場した年でもあり,最後まで2つ選ぶ問題の存在に気が付かなかったという受験者も多くいたと聞いています。
問題の内容も少々難しかったと言えますが,いま改めて見るとそんなにおかしな出題をしていないのが分かります。
第25回からもその後出題されてきているので,学ぶ価値は大きいです。
しかし,もう出題されないだろうと思うものは,意図的に外していきます。
安心して取り組んでいただけましたらありがたいです。
それでは,早速1科目めの「医学概論」を見ていきましょう。
以前の時に,出題基準を示さなかったので,ここで出題基準を紹介します。
これから勉強を深めていくことになりますが,科目の中でも,どこが得意か,どこが不得意か,が分かってくるはずです。
不得意だと思う科目の中に,比較的苦手ではない領域を見つけ出すことができれば,成功です。
さて,それでは今日の問題です。
第25回・問題1
身体の標準的な成長・発達に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 成人の身長は,出生時の約5倍になる。
2 成人の体重は,出生時の約10倍になる。
3 脳の重量は,4~6歳で成人のおよそ90%を超える。
4 リンパ系の器官は,成人期に最も発達する。
5 生殖器系の器官は,出生時と思春期の2回急激に発育する。
スカモンの発達曲線を知っておくことで解ける問題が続いています。
それでは詳しく見ていきましょう。
1 成人の身長は,出生時の約5倍になる。
新生児の体重は覚えていても身長は何センチくらいだったかなぁ,と思う人もいるのでないでしょうか。
子育て経験のある人は有利ですね。
こんなところも記憶力に勝る学生に負けない理由の一つでもあります。
出生時はおよそ50センチくらいです。5倍にもなるとしたら2メートルを超えてしまいます。
よって×。
2 成人の体重は,出生時の約10倍になる。
出生時の体重は3,000グラム程度です。
体重は10倍以上になりますよ。
よって×。
3 脳の重量は,4~6歳で成人のおよそ90%を超える。
脳は,スカモンの発達曲線では,神経系型に属し,早くから発達していきます。
10歳前後でほぼ成人と同じくらいになります。
4~6歳では,90%にも達します。
よって正解です。
4 リンパ系の器官は,成人期に最も発達する。
リンパ系は免疫に関係します。
思春期に大きく発達して,その後成人になるとだんだん低下していきます。
よって×。
5 生殖器系の器官は,出生時と思春期の2回急激に発育する。
生殖器系は,思春期に大きく発達しますね。
よって×。