2024年5月31日金曜日

マイナス思考をプラスに変える! リフレーミングでやる気アップ!

時間がない

眠くなる

頭に入らない

年齢のせいで記憶力が落ちている


など,ネガティブな気持ちになる言葉は受験生の近くにはたくさん転がっています。


リフレーミング


聞いたことありますか?


リフレーミングとは


見方・考え方を変える技法です。


もし,先ほどのような言葉が頭に浮かんで来たら,リフレーミングしてみましょう。


時間がない。それは良いですね。なぜなら,それだけ充実した生活を送っている証拠です。


眠くなる。それは良いですね。なぜなら,眠れるわけですから。眠くなるのは精神が安定している証拠です。


頭に入らない。それは良いですね。なぜなら,頭に入れようとしているから頭に入らないと感じます。


年齢のせいで記憶力が落ちている。そうなんですね。年齢のせいで記憶力が落ちていると感じているのですね。年齢を重ねた分,いろいろな経験が勉強に生きて来ますよ。


これらは,人とのやり取りですが,自分の中でも自問自答することができます。


マイナス言葉が出て来そうになったら,リフレーミングしてみましょう。


今,勉強が難しいと思っていませんか? それはとても素敵なことですね。なぜなら,新しいものにチャレンジしている証拠だからです。


難しい試験だからこそ,チャレンジする意義があります。

明るい明日に向かって進んでいきましょう。


リフレーミングや解決志向アプローチの質問技法は,実生活にも使えます。


それでは今日の問題です。


第25回・問題2 

加齢に伴う心身の変化に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 体重から体脂肪量を差し引いた,除脂肪体重が増加する。

2 流動性知能は,高齢になるまで変わらない。

3 加齢による聴力の低下は,低い音(低周波領域)から始まる。

4 中重度の要介護高齢者では,低栄養を来しやすい。

5 加齢によっても,嚥下機能は低下しにくい。


今日の問題は,加齢に関する問題です。


国試では,子どもの発達と加齢に関するものの出題が多いです。

ポイントを押さえれば比較的簡単です。


それでは,詳しく見ていきましょう。


1 体重から体脂肪量を差し引いた,除脂肪体重が増加する。


加齢とともに脂肪が増えていきます。


体重は変わらずとも,脂肪が増えた分,脂肪を除いた体重(除脂肪体重)は減少します。


よって×。


2 流動性知能は,高齢になるまで変わらない。


流動性知能と結晶性知能は,しっかり違いを覚えておきましょう。


加齢に伴い低下するのが流動性知能

加齢によって低下しないのが結晶性知能


つまり高齢になるまで変わらないのは結晶性知能です。


よって×。


3 加齢による聴力の低下は,低い音(低周波領域)から始まる。


これは間違う人は少ないでしょう。経験的にもよく知られているものです。


もちろん高い音ですね。


よって×。


こんな誰もが×をつけられるような問題でさえ,国試会場では間違ってしまうことがあるのが怖いところです。


低い音が聞こえなくなるのは伝音性難聴

高い音が聞こえなくなるのは感音性難聴


老化に伴い,音が聞こえにくくなるのは,感音性難聴です。


4 中重度の要介護高齢者では,低栄養を来しやすい。


高齢者介護に携わっている人なら分かると思いますが,低栄養状態になりやすいです。


そのため介護保険でも栄養に関して,栄養改善加算,栄養マネジメント加算があります。

病院では,NST(栄養サポートチーム)を組織して活動しています。


もちろん答えは正解です。


5 加齢によっても,嚥下機能は低下しにくい。


これも高齢者介護に携わっている人ならよく分かると思いますが,嚥下機能は低下することで,誤嚥リスクが高まります。


よって×。


〈今日のヒント〉


一つひとつの問題を丁寧に見ていくと決して問題自体は難しくはないことを実感することができるでしょう。


しかし,国試では解説してくれる人はいません。

自分で手掛かりを見つけながら解いていくことになります。


過去問は何度も解いていくと答えを覚えてしまうこともあるでしょう。

機械的に解いても問題を読み解く力は向上しません。


答えを覚えてしまっても,毎回しっかり問題文を読むことが大切です。


そうすることで,国試当日,一見難しそうであっても,その中から手掛かりを見つけ出すことができるようになっていきます。


今は参考書中心の勉強で良いですが,最後までそれ一本で行っては絶対にだめです。

問題を解く訓練をする必要があるからです。

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