社会福祉士の国家試験の合格率は,約25~30%です。
つまり7割以上は不合格になる試験です。
受験生の半分以上は,不合格になります。
そのため,防衛機制の「合理化」が生じやすいのではないかと思います。
合理化とは,失敗の理由を最もらしい理由をつけて言い訳することです。
社会福祉士の国試の場合の「合理化」とは・・・
7割の人が不合格になるのだから,合格できなくて当然
という気持ちです。
逆に7割の人が合格できる試験なら,このような言い訳はできません。
受験生全員が勉強して受験しているなら,合格率30%はとても厳しい試験であると言えるでしょう。
しかし,受験生の中には,一定数の記念受験の人が含まれます。
福祉コースの学生であっても,一般企業などに就職が決まっていて,社会福祉士の資格は必要としていないけれど,受験資格はあるので,とりあえず受験してみよう,というタイプの人です。
現在の国試は,記念受験の人が合格できるようなものではないので,当然不合格になります。
この人たちが合格率を下げています。
記念受験の人を含めての合格率が約25~30%です。
真剣に勉強した人は,7割は合格するだろうと考えています。
しかし,世の中には,間違った勉強法を行っている人がいます。
間違った勉強法とは,効果が出にくい勉強法のことを指します。
例えば・・・
丸暗記
参考書の丸写し
などです。
どちらも,理解するというプロセスが欠如しています。
「私は書いて覚える」
という学習スタイルを持っている人もいるでしょう。
それはそれで良いと思いますが,社会福祉士は覚える分量が多いので,おそらく最後までは行き着かないと思います。
覚え方の方法は,ほかのサイトに任せるとして,合格を確実にするためには,早期の勉強が大切だと考えています。
国試は,受験者の上位30%が合格できます。
横並びではだめなのです。
記念受験の人を含めて勉強を十分にしないで受験している人は全体の3割程度いるのではないかと思います。
第31回国試の受験者数は約42,000名です。そのうち,3割を引くと約29,500名です。
集団には,2:6:2の法則というものがあります(国家試験には出題されません)。
2は,熱心な人,優秀な人
6は,普通の人
2は,熱心ではない人,だめな人
という割合です。
29,500名の中にも,下の2となる人がいます。
そこをまた引いてみます。
そうすると分母は,約23,600名となります。
第31回の合格者数は,約12,500名です。
この数で計算してみると,合格率は53.0%となります。
ちゃんと勉強して受験した人は,半数以上の人が合格するという数値になります。
合格率が50%だと聞くと,合理化はできないのではないでしょうか。
さて,今日のテーマは「国試勉強は早めのスタートがおすすめです!!」です。
参考書が発売されてくるのは,6月以降です。
参考書は最新のものが良い,なんてことを吹聴するする人がいるので,ほとんどの人は今の段階で勉強していないでしょう。
しっかり勉強して受験するであろう23,600名のうち,現時点で勉強しているのは1割もいないのではないでしょうか。
この「学習部屋」に来ていただいているのは,例年5月が最も少ない月です。
6月から徐々に増えていき,一気に増えるのが11月です。
現時点で勉強している人は,他の受験予定者よりも一歩も二歩も差がついていると言えるでしょう。
6月から勉強を始めても5割の人は合格できるでしょう。
今,勉強を始めている人は,合格へのパスポートを手に入れたと言っても過言ではないように思います。
そのくらい,他の受験生とは差がついています。
自信をもって勉強をすすめていきましょう。
そうすれば,国試当日には,大きな力が発揮できることになります。
<今日の一言>
私たちチームfukufuku21は,本気で合格を目指す人のサポート集団です。
そのため,記念受験組の人が合格できるような国試であってはならないと考えています。
だからといって,国試は見かけの合格率ほど難しいものではありません。
なぜなら
国試は,全員がしっかり勉強して受験しているわけではありません。
勉強していても効果的な勉強をしているとは限りません。
本気で合格したいと思う人は,必ず合格できる試験です。
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