2025年2月18日火曜日

千歩の道も一歩から

大学生の場合,新卒で合格できないと,働きながら勉強することになります。


慣れない仕事を覚えながら,それと同時に勉強するのはとても大変なことです。


1年後の試験に向けて勉強を続けていくのは,先が見えない中,とても大変ですが,その努力の先には,念願の資格取得が待っていることでしょう。


今日から新しいスタートです。


第34回・問題2

事例を読んで,国際生活機能分類(ICF)のモデルに基づく記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事 例〕

 Aさん(40歳)は,脳性麻痺のため,歩行訓練をしながら外出時は杖を使用していた。しかし麻痺が進行し,電動車いすを使用するようになり,電車での通勤が困難となった。その後,駅の階段に車いす用の昇降機が設置され,電車での通勤が可能となった。

1 疾患としての脳性麻痺は,「個人因子」に分類される。

2 電動車いす使用は,「心身機能・身体構造」に分類される。

3 杖歩行が困難となった状態は,「活動制限」と表現される。

4 電車通勤が困難となった状態は,「能力障害」と表現される。

5 歩行訓練は,「環境因子」に分類される。


ICFは,近年はこのようなタクソノミーⅢ型のスタイルで出題されるようになってきています。



それでは,解説です。


1 疾患としての脳性麻痺は,「個人因子」に分類される。


脳性麻痺は,健康状態に分類されます。


2 電動車いす使用は,「心身機能・身体構造」に分類される。


電動車いす使用は,環境因子に分類されます。


3 杖歩行が困難となった状態は,「活動制限」と表現される。


これが正解です。


歩行は,活動です。


活動が困難となった状態が活動制限です。


4 電車通勤が困難となった状態は,「能力障害」と表現される。


電車通勤は,活動です。


電車通勤が困難となった状態は,活動制限です。


5 歩行訓練は,「環境因子」に分類される。


歩行は,活動です。歩行ができるように訓練することも活動です。

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