大学生の場合,新卒で合格できないと,働きながら勉強することになります。
慣れない仕事を覚えながら,それと同時に勉強するのはとても大変なことです。
1年後の試験に向けて勉強を続けていくのは,先が見えない中,とても大変ですが,その努力の先には,念願の資格取得が待っていることでしょう。
今日から新しいスタートです。
第34回・問題2
事例を読んで,国際生活機能分類(ICF)のモデルに基づく記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Aさん(40歳)は,脳性麻痺のため,歩行訓練をしながら外出時は杖を使用していた。しかし麻痺が進行し,電動車いすを使用するようになり,電車での通勤が困難となった。その後,駅の階段に車いす用の昇降機が設置され,電車での通勤が可能となった。
1 疾患としての脳性麻痺は,「個人因子」に分類される。
2 電動車いす使用は,「心身機能・身体構造」に分類される。
3 杖歩行が困難となった状態は,「活動制限」と表現される。
4 電車通勤が困難となった状態は,「能力障害」と表現される。
5 歩行訓練は,「環境因子」に分類される。
ICFは,近年はこのようなタクソノミーⅢ型のスタイルで出題されるようになってきています。
それでは,解説です。
1 疾患としての脳性麻痺は,「個人因子」に分類される。
脳性麻痺は,健康状態に分類されます。
2 電動車いす使用は,「心身機能・身体構造」に分類される。
電動車いす使用は,環境因子に分類されます。
3 杖歩行が困難となった状態は,「活動制限」と表現される。
これが正解です。
歩行は,活動です。
活動が困難となった状態が活動制限です。
4 電車通勤が困難となった状態は,「能力障害」と表現される。
電車通勤は,活動です。
電車通勤が困難となった状態は,活動制限です。
5 歩行訓練は,「環境因子」に分類される。
歩行は,活動です。歩行ができるように訓練することも活動です。