しかし,社会的行為と合わせて,実に社会学的なものだと思います。
社会的役割が,現行カリキュラムで出題されたのは,第25回・第27回・第29回・第30回です。
社会理論と社会システムは,複数回出題されるものは少ないですが,9回中4回も出題されています。
かなり出題頻度が高いものだと言えます。
まずは,それぞれの出題回数を確認しましょう。
社会的役割の出題頻度
役割期待(8)
役割距離(6)
役割取得(6)
役割葛藤(5)
役割演技(4)
役割猶予(2)
役割分化(2)
役割認知(1)
役割交換(1)
役割適応(1)
「役割」という言葉がずらりと並んでいます。
複数回出題されているのは,
役割期待(8)
役割距離(6)
役割取得(6)
役割葛藤(5)
役割演技(4)
役割猶予(2)
役割分化(2)
の7つです。しかし,このうちの役割演技は,社会的役割ではなく,心理学のロールプレイのことをいうので,ここでは外しても良いと思います。
そうすると,絶対に覚えておきたいのは,
第1位 役割期待
第2位 役割距離
第3位 役割取得
第4位 役割葛藤
の4つに絞り込むことができます。
国試では,この4つを中心に据えて,他にいくつかのものを配置します。
つまり,
国試は,少しずつ同じ(重なって)で,少しずつ違う
の少しずつ同じは,
役割期待,役割距離,役割取得,役割葛藤の4つです。
10個を覚えるのは大変そうですが,4つならどうにかなるのではないでしょうか。
というか・・・
このような頻出中の頻出のものは,絶対に押さえておかなければなりません。
勉強不足の人は,
「役割○○とは」
「役割○○とは」
「役割○○とは」
「役割○○とは」
「役割○○とは」
と連続していく出題では対応できず,間違えます。
勉強をしっかりした人にとっては,それほど難易度の高いものではありません。
次回からはこの4つを順番に紹介していきたいと思います。