社会福祉士の国家試験は19科目あります。その中で点数が取りにくい科目かもしれません。
なぜなら,いわゆる一見さんが多く出題されるからです。
しかも,「心理学理論と心理的支援」の心理療法などのように,必ず出題されるものがないために対策が取りにくいと言えます。
しかし,苦手意識を払しょくすれば,必ず攻略できます!!
「社会理論と社会システム」を攻略するための苦手意識解消法!!
1.の名前が分からないために解けない問題は少ない!!
2.頻出のものが手掛かりとなる。
特に「1.の名前が分からないために解けない問題は少ない!!」は要注意です。
この科目の基本は「社会学」です。
社会学は,社会学者が提唱したものを学んでいます。
その社会学者は誰か,ということを意識するしないに関わらず,誰かが提唱したものです。
国家試験で問われるのは,人名そのものであるものは少なく,その内容です。
第29回・問題19 社会理論における行為に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 行為とは,行為者自身にとってどのような意味を持つかとは無関係に,他者から観察可能な振る舞いを意味する。
2 伝統的行為とは,行為対象に対して直接の感情や気分によって行われる振る舞いを意味する。
3 価値合理的行為とは,過去の経験に基づき諸個人の内に身についた知覚・思考・実践行動を生み出す性向を意味する。
4 コミュニケーション的行為とは,他者の選択を計算に入れながら,あるいは他者の選択に影響を与えることによって,自己の目的の実現を目指すものを意味する。
5 行為の意図せざる結果とは,ある意図によって行われた行為自体が,思わぬ影響をもたらすことを意味する。
答えは5。とても難しいと思いますが,勉強が進めば,理解できるようになります。
その時に間違ってほしくないのは,
ウェーバー = 社会的行為
といった覚え方では,まったく歯が立たないことです。
この問題においては,人名には一切触れられていません。
必要な知識は,社会的行為の内容です。
そこまできっちり抑えれば,この科目はとても得点しやすい科目に変わります。
因みに,今日の問題のうち
「伝統的行為」と「価値合理的行為」は,ウェーバー
コミュニケーション的行為は,ハーバーマス
行為の意図せざる結果は,マートンなど
となります。しかし,こんな覚え方ではまったく歯が立たないことが分かるでしょう。
これから,数回にわたって,攻略ポイントを紹介していきます。
必ず得点できる科目になります!!