現在のカリキュラムは,第22回から実施されています。
その中で,出題(あるいは問題文の意味が別の人)されたのは,29名です。
29名も出題されていると聞くと,いやさ加減が最高潮になることでしょう。
参考書や過去問解説には,出題頻度は書かれていないので,すべてを同じように覚えなければならないと思ってしまいます。
もちろん29名すべてを覚えれば完璧な気持ちで試験に臨めることでしょう。
しかし,ほかに覚えなければならないものはたくさんあります。
出るか出ないか分からないものに時間をかけるよりも,出る確率の高いものを確実に覚えるほうが効率的です。
現行カリキュラムで出題された回数は,以下の通りです。
※( )内は,他科目も含めて旧カリ時代も含めての出題回数
1位
ウェーバー 6回(13)
2位
ラウントリー 2回(17)
3位
デュルケム 2回(11)
4位
マートン 2回(9)
5位
テンニース 2回(8)
6位
ジンメル 2回(7)
マルクス 2回(7)
8位
エリクソン 1回(13)
9位
タウンゼント 1回(10)
10位
パーソンズ 1回(9)
11位
リースマン 1回(4)
ゴッフマン 1回(4)
ミード 1回(4)
14位
ウェルマン 1回(3)
15位
イリイチ 1回(2)
クーリー 1回(2)
17位
ロストウ 1回(1)
ガルブレイス 1回(1)
ヴェブレン 1回(1)
ボードリヤール 1回(1)
ベル 1回(1)
ミヘルス 1回(1)
リプスキー 1回(1)
ブラウ 1回(1)
マクルーハン 1回(1)
ブルデュー 1回(1)
ライアン 1回(1)
ベラー 1回(1)
サザーランド 1回(1)
突出しているのは,ウェーバー(ヴェーバー)です。
この科目で2回以上出題されているのは,29名中たったの7名だけです。
12名は過去にさかのぼっても本当の一見さんです。
覚える優先度合いは低いものです。
そのほかの10名は,ほかの科目で出題されるか,旧カリで出題されたものです。
この科目で絶対に覚えたいのは,以下の7名に絞り込むことができます。
1位 ウェーバー
2位 ラウントリー
3位 デュルケム
4位 マートン
5位 テンニース
6位 ジンメル,マルクス
このうち,ラウントリーとマルクスが社会学者以外の人,そのほかの5名は,社会学の大家です。
結局は,そういうところに落ち着きます。
人名をがっちり覚えたいのは,たったの7名。
これなら,何とか覚えられそうだと思いませんか。
参考書には,人名がずらりと並んでいると思います。
社会理論は,誰かが提唱したものです。7名以外は,人名そのものを覚える必要性はなく,その内容を覚えることに集中しましょう。
例えば,限界集落。提唱者は大野晃先生。しかし大野先生は出題されることなく,出題されるのは限界集落の内容である,ということです。
考えてみたら,そうだと思いませんか。
誰が提唱したのかが分かっても,その内容が分からなければ,その知識は何の意味も持ちません。
ある会話1
A 限界集落は,大野先生が提唱したものです。
B その限界集落って何?
A 65歳以上で,・・・・・・,あれっなんだっけ・・・・・・。
次回からは,「社会理論で絶対に覚えたい5人衆」を徹底分析します。
ラウントリーとマルクスは,番外編で紹介します。
人名をがっちり覚えたいのは,たったの7名。
たったの7名です。
7人をちゃっちゃと覚えて,次の段階に進みましょう。
ここに多くの時間をかけていると,本当に覚えなければならない法制度にかける時間がなくなってしまいます。
7人をちゃっちゃと覚えて,次の段階に進みましょう。
ここに多くの時間をかけていると,本当に覚えなければならない法制度にかける時間がなくなってしまいます。