勉強したものが出題される,と思っている受験生は,たぶん慌てふためき,玉砕するでしょう。しかし,落ち着いて読めば正解することができます。
今日は,前説なしで問題にいきたいと思います。
第26回・問題124 サービスマネジメント論を基礎とした福祉サービスにおける管理運営に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 サービス提供のプロセスには,利用者も参加するため,利用者の参加の態度や行動によって,サービスの質が影響を受ける。
2 サービスは,それを提供して得られる成果が重要であり,サービス提供のプロセスをあまり重視する必要はない。
3 サービスは,特定の場所において,特定の職員によって提供されることから,利用者が事前にサービスの質を予測することが容易である。
4 サービス提供においては,失敗や問題を未然に防ぐ体制が重要であって,失敗や問題が起きる可能性を前提とした取組は必要ない。
5 サービス利用者のニーズに応えるためには,マニュアル化や統率のとれた組織が重要であり,利用者に直接対応する職員に自律的な判断や行動を求めるべきではない。
この問題は,以前に一度取り上げたことがあるものです。
https://fukufuku21.blogspot.com/2017/07/blog-post_25.html
この時に,例も挙げながら,詳しく解説したので,今回は問題の読み方に着目したいと思います。
国家試験の作問の王道は,正しい文章を作ってから,それを崩していく方法です。
①全部入れ替え作問法
②間違い文章への変換手法
どのタイプで作問されているのかに気がつくことで,正解できる精度が上がります。
今日の問題は,「②間違い文章への変換手法」が用いられています。
ここで,着目したいのは,文末を変化させていることです。
つまり問題を読むときのポイントは文末であることがわかります。
<今日の一言>
国試はつまらないミスは極力避けたいです。
ケアすべきポイントを意識しておくことで,つまらないミスは驚くほど減らすことができます。
合格するためには,知識があることは必要ですが,こういったところに気を付けることで合格できる確率がさらに高まります。
全部入れ替え作問法と間違い文章への変換手法では,間違い文章への変換手法の方が難易度は高いです。
全部入れ替え作問法の派生版のセット入れ替え手法が最も難易度が高くなります。
全部入れ替え作問法よりも作るのが手間がかかり,その分,引っ掛けられる率が高まります。
セット入れ替え手法の記事
https://fukufuku21.blogspot.com/2019/01/blog-post_5.html