近年のはやりものとして「ダイバーシティ・マネジメント」があります。
ダイバーシティは「多様性」を意味し,多様性を生かして高い生産性を上げる管理手法です。
それでは,今日の問題です。
第31回・問題125 人事管理に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 目標管理制度で部下が目標を設定する際は,チームや組織の目標とは無関係に,部下の個人的な目標を設定するのが原則である。
2 ダイバーシティ・マネジメントにおいては,人材の多様性は組織に様々な価値や利益をもたらすと考えられている。
3 成果主義による人事評価とは,職員の潜在能力に着目して,処遇や昇進などの評価に差をつけることをいう。
4 人事評価におけるハロー効果とは,評価が標準・普通に集中することをいう。
5 職務給とは,組織内の職位と年齢に応じて,職員の給与に格差を設ける給与をいう。
答えは2。
ダイバーシティ・マネジメントにおいては,人材の多様性は組織に様々な価値や利益をもたらすと考えられている。
このほかのものも見ていきましよう。
1 目標管理制度で部下が目標を設定する際は,チームや組織の目標とは無関係に,部下の個人的な目標を設定するのが原則である。
個人の目標は,チームや組織の目標に沿って設定します。
3 成果主義による人事評価とは,職員の潜在能力に着目して,処遇や昇進などの評価に差をつけることをいう。
成果主義は,職員の成果について評価するものです。
4 人事評価におけるハロー効果とは,評価が標準・普通に集中することをいう。
ハロー効果は,ある部分の評価が,別の部分にも影響することです。
評価が標準・普通に影響するのは,中心化です。
5 職務給とは,組織内の職位と年齢に応じて,職員の給与に格差を設ける給与をいう。
組織内の職位と年齢に応じて,職員の給与に格差を設ける給与は,職能給です。