2020年6月4日木曜日

記憶の種類の基礎知識

今回は,心理学のうち,記憶の種類について学んでみたいと思います。

前説なしに今日の問題です。

第29回・問題11 記憶に関する次の記述のうち,エピソード記憶の例として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 愛知県の県庁所在地は,名古屋市である。

2 幼少期に習得したピアノの曲を,大人になっても弾くことができる。

3 昨晩,近くのファーストフード店でハンバーグカレーを食べた。

4 「3-2-5-4-1」という5個の数字を聞き,「3-2-5-4-1」と反復する。

5 「12×21」という数字の掛け算を暗算で行う。


記憶の種類はたくさんあるので,覚えにくいかもしれませんが,こういった問題を確実に正解することが合格のために必要です。


それでは解説です。


1 愛知県の県庁所在地は,名古屋市である。

これは「意味記憶」です。


2 幼少期に習得したピアノの曲を,大人になっても弾くことができる。

これは「手続き記憶」です。



3 昨晩,近くのファーストフード店でハンバーグカレーを食べた。

これが「エピソード記憶」です。



4 「3-2-5-4-1」という5個の数字を聞き,「3-2-5-4-1」と反復する。

これはリハーサルです。



5 「12×21」という数字の掛け算を暗算で行う。

これはワーキングメモリ(作動記憶)です。


<今日の一言>

今日の問題の中で,間違えやすいのは,手続き記憶です。

これは,水泳や自転車に乗るなどの体で覚えた記憶のことですが,そこから手続き記憶ということばが推測できないためです。

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