2020年11月11日水曜日

模擬試験の結果について(各社の比較から)

今の時期(11月)は,各団体の模擬試験が実施されます。

 

毎年,受験者数が最も多いのは,ソ教連(日本ソーシャルワーク教育学校連盟)の模擬試験です。

 

社会福祉士・精神保健福祉士の養成校が加盟している団体だからです。

 

成績表が届くのは,12月上旬ですが,受験した人は,一足先に解説を見て自己採点をしていることでしょう。

 

ところがこれがかなりの曲者です。点数が思うように取れないのです。

例年,この学習部屋では,各団体の模擬試験を比較しています。

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ここから導き出される結論は,

 

実力が足りないから点数が取れないのではなく,点数が取れない問題だから点数が取れない。

 

ということです。

 

今年度の比較結果は,正式な結果が発表されてからまとめたいと思いますが,

 

ソ教連

中央法規

社会福祉士会(テコムと同じもの)

日総研

 

を比べると,例年,最も難易度が高い(つまり,点数が取れない)模試は,ソ教連,最も国試に近い難易度なのは,日総研です。

 

模擬試験の基本設計が毎年変わらないとすると,この傾向は今年度もおそらく同じです。

 

「合格基準の目安」の比較(上位から30%)

年度

社会福祉士会

ソ教連

日総研

2017

76

70

79

2018

80

75

83

2019

77

76

90

平均

77.6

73.7

84.0

2020

 

中央法規は,得点分布を公開していないので,比較できませんが,経験上の難易度は,日総研と社会福祉士会の間という感じです。

 

模擬試験の点数は,とても気になるところですが,問題の難易度を考慮しないと勉強が結果につながっていないと思ってモチベーションを下げることになってしまうので,注意が必要です。

日総研模試は,あまり知られていないと思いますが,つくり方が丁寧な印象があります。

既にいくつか受験されている人は,最後に受けてみるのも良いと思います。

ソ教連模試の成績表が届くのはまだ先ですが,点数が取れない模試であることを理解しておくことがとても大切です。

そうしないとモチベーションを下げてしまうことにもなりかねません。

必要なことは,しっかり復習して覚えてしまうことです。受けっぱなしにしないことです。

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