今回は感染症を学びます。
感染症は,1999(平成11)年の感染症法によって規定されています。
種別 |
一類感染症 |
二類感染症 |
三類感染症 |
四類感染症 |
五類感染症 |
指定感染症 |
新感染症 |
一類が最も生命に危険があるもので,五類は生命にそれほど危険が高くないものです。
ただし,一類であっても,旧・伝染病の時の強制隔離といった措置はとられません。
新型コロナウイルス感染症は,五類です。
食中毒のO-157などは,三類に分類されています。
それでは,今日の問題です。
第28回・問題6 食中毒に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 ノロウイルスに汚染された衣類の消毒には,アルコール消毒が有効である。
2 腸管出血性大腸菌O-157の感染予防には,食品の加熱処理が有効である。
3 黄色ブドウ球菌は,ベロ毒素を産生する。
4 食中毒の原因には,化学物質は含まれない。
5 アニサキス症は,冷凍処理では予防できない。
正解は,
2 腸管出血性大腸菌O-157の感染予防には,食品の加熱処理が有効である。
最近では,すっかり新型コロナでいっぱいなので,O-157の話題を聞くことが少ないですが,過熱が足りなかった食材から,感染したという報道があります。
ノロウイルスは,アルコール消毒でも有効ではないとは言えませんが,衣服についたものはアルコール消毒ではだめです。
ベロ毒素と言えばO-157です。
アニキサスは,虫なので冷凍は有効です。