昔話になるのはいつのことなのでしょうか。
第33回社会福祉士国家試験は,令和3年2月7日(日)です。
現実逃避しても,その日はやってきます。
国家試験に合格するのは,決して簡単ではありません。
本気で合格を目指している人が合格できる試験です。
私たちチームfukufuku21は,本気で国試合格を目指すサポーター集団です。
3か月の勉強で合格する人もいるかもしれませんが,その言葉を信じて勉強のスタートが遅い人が簡単に合格することができる試験ではないことを断言します。
社会福祉士の国家試験は,公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが実施します。
何かあった場合のために,再試験用の問題も一緒に作成しています。
1995年の第7回試験は,阪神・淡路大震災の影響で,7月に再試験が実施されています。
2つの問題は,同じような難易度になるように作らなければなりません。
第7回のときはともかく,現在は受験生の受験データは膨大に集まっています。
どのような問題を出題するとどの程度の人が正解し,または間違うのかを予測していると思われます。
それでも読み間違って,第30回国試のように,いわゆるボーダーラインが99点ということや第25回国試のように,72点ということもあります。
しかし,それらのいわゆる外れ値は,同センターにとって,貴重なデータとなったはずです。
同センターが目指している理想の結果は,受験者の上位30%が90点以上の点数になる難易度です。
難しい問題,やさしい問題などをバランスよく出題して,このラインをねらっています。
多くの場合,使われない再試験用の問題も同じように作ります。
同じような難易度にするためにデータが必要なのです。
さて,試験問題ですが,これから出る統計等は使われることはありません。
おそらく今頃(6月)に問題を作っているためだと思われます。
6月と言えば,通常国会も終わり,最後の方には福祉に関連する法律も成立しています。
そのため,国家試験に出題しようと思えばできるはずですが,成立したばかりのものが出題されたことは,近年はありません。
近年の例としては,発達障害者支援法の発達障害者の定義が変更された時,その次の年の国試にすぐ出題されたことがあります。
それ以外は見たことがありません。
令和2年には,地域共生社会の実現のための社会福祉法等の一部を改正する法律が成立しています。
今までの流れで言えば,この内容が出題されるのは,数年後だということになります。
つまり早くても第34回国試以降だということになります。
勉強を始めるといろいろなものを勉強しないと気が済まなくなってくることがありますが,浮気することなく,目の前にある参考書の内容を確実に覚えていくことが大切です。