第33回国家試験は,2/7(日)に実施されました。
国家試験が終わると,SNSでさまざまな情報が飛び交います。
毎年のことです。
しかし,そこには真実はありません。
なぜなら,個人の主観はそれぞれで客観性はないからです。
正しく分析できるのは,社会福祉振興・試験センター(以下,試験センター)のみです。
当然のことながら,試験センターは受験生のデータは公開しません。
合格発表当日に同時に発表される合格率とボーダーラインから推測するしかありません。
解答速報を見て,自己採点の結果がギリギリだった人は,国試がどうだったのか,とても気になるところかと思いますが,SNSで情報を探しても結果は何も変わりません。
自分に有利になる情報を得ようとすることを心理学では「認知的不協和」と言います。
認知的不協和を国家試験を例にすると,自己採点の結果,90点に到達しそうにない場合,心理的にとても辛いことになります。
そのため,少しでも点数がよくなる会社の解答速報を探したり,国試が難しくてボーダーラインが下がりそうだ,という情報を探したりします。
これが認知的不協和です。
調査したことはありませんが,国試直後に難しかったという感想と国試の結果には一定の関連があるように感じています。
SNSの情報を分析することができれば,おそらく国試直後と数日経ってからの感想は異なっていることがわかるでしょう。
国家試験の問題の多くは,消去法で答えを出すため,国試直後には「できた」という実感がありません。
自己採点してみて,初めてある程度の点数が取れたことがわかります。
認知的不協和によって,さまざまな情報を得たいという行動は理解できますが,ある程度の情報が得られたら,それ以上,情報を追いかけることなく,合格発表の日を待つようにしましょう。
※今日の問題はお休みします。