社会福祉士の国家試験の合格発表は,近年は3月中旬にあります。
現時点(2021年2月16日)は,合格発表のちょうど1か月前だということになります。
受験した人は,国家試験のことは考えたくない時期でしょう。
国家試験のあとにもう一度問題を解いた時,結果として以下の2つがあります。
①90点は超えなかった。
②90点は超えた。
次回の国家試験の受験を考えた場合,どちらが対策を練りやすいと思いますか?
対策を練りやすいのは,①90点は越えなかった。です。
その理由は,合格基準点に到達しなかったのは,単純に勉強不足だからです。
それに比べると
②90点を超えた。
は,読み間違いなどのエラーがあったことが原因です。
このエラーの発生を防止することをしないと同じことを繰り返すことでしょう。
結果が出ないと,参考書を変える人がいますが,どれを使っても,勉強法を変えない過ぎり,おそらく結果が劇的に変わることはないように思います。
②のタイプの人が,勉強不足だと認識することは危険です。
覚え方のミスマッチに気がつかない限り,同じような結果となるおそれがあります。
本当は,この時期に問題を解くことが必要なのですが,多くの人は,新しい参考書を手にして勉強をすすめることでしょう。
そうすると,読み間違いや勘違いや浮足立って混乱したことや隣の人に影響を受けたなど,そういった要因を修正することなく,勉強をひたすら進めることになります。
エラーを引き起こさないための対策は,人によって千差万別です。
みんながそのことに気がついて対策を施すと,合格基準点が大きく上がってしまう恐れがあるので,知らないことは良いことなのかもしれません。
国家試験問題を一問ずつ丁寧にみていくと,それほど難しくないことに気がつくことでしょう。
しかし,それらをコンスタントに正解していくことは,ものすごく難しいことです。人はミスを犯すものだからです。
勉強が足りなかったという思いで購入した新しい参考書をひたすら勉強しても,エラー対策を立てないと,得点は積み上がっていきません。
<今日の一言>
今までに何度か受験して,毎回数点の差で合格をつかめないという人の多くは「② 90点を超えた」なのではないかと思います。
もちろん確実な知識をつけていくことは必要ですが,今までと同じ勉強法では,おそらくまた同じ結果となります。
確実な知識とは,丸暗記することではありません。
短くても良いので,自分の言葉で説明できるような理解を心がけましょう。
自分で考えた言葉なら,ど忘れすることもなく,あいまいになることもありません。
ひと手間がかかりますが,このくらいの荒療治が必要です。言い換えると,自分の言葉で説明できないと本当に理解したとは言えません。
例を考えることも有効です。
※今日の問題は休みます。