2021年2月18日木曜日

国家試験に合格する人・しない人

この学習部屋に訪れている人は,社会福祉士の資格を取りたい人だと思います。


私たちが目指しているのは,本気で資格取得を目指している方々がしっかりと資格をつかむことです。


ぜひチームfukufuku21とともに国家試験の合格を目指していきましょう。


さて,今日のテーマは,「国家試験に合格する人・しない人」です。


とても単純です。


結論は・・・

合格基準点に届いた人は,合格します。

合格基準点に届かなかった人は,合格できません。


極めて明確です。


出題基準は,ご存じですか?


国家試験を実施している「社会福祉振興・試験センター」では,どのような内容を出題するのかを示しています。


それが出題基準です。


合格する人は,この範囲をきっちり勉強した人です。

ヤマを張ってもこの範囲を押さえない人は,絶対に合格できません。


その大前提をきっちり守って勉強すれば,必ず合格します。


合格すると思う人は合格します。必ず合格します。


それでは,今日の問題です。


第28回・問題114 ソーシャルサポートネットワークに関する事例を読んで,乳児院のJ家庭支援専門相談員(社会福祉士)の支援について,適切なものを2つ選びなさい。

〔事 例〕

 Kさん(32歳)はLちゃん(2歳)を出産後,親子二人暮らしであった。親類との交流は現在,全くない。Kさんは病気治療の必要があり,半年前から入退院を繰り返していた。このためにLちゃんは乳児院に入所している。Kさんが完治し来月退院予定となったので,家庭に引き取る支援体制を検討するために,J家庭支援専門相談員は,Kさんと面接を行った。その中で,Kさんがひとり親での子育てに不安を抱えていることが伝えられた。

1 インフォーマルな支援を優先して活用するように,Kさんに勧める。

2 ひとり親支援や地域の子育て支援を行うNPO法人の情報を提供する。

3 地域の主任児童委員とKさん母子の関係形成を図る。

4 Kさんのかかりつけの病院は,支援体制から除外する。

5 Lちゃんが入所している乳児院は,今後,関わらないことをKさんに伝える。


今日の問題は事例問題です。


事例問題は,知識なしでも正解することができます。


だからと言って,勉強しない人は間違います。


間違わないとしても,確実に正解することはできません。


この問題を正解するために絶対に忘れてはならないことは何でしょう?


もう一度聞きます。


この問題を正解するために絶対に忘れてはならないことは何でしょう?


事例の内容に気を取られている人は,気をつけなければなりません。


この問題で絶対に忘れてはならないものは,事例の中にはありません。


それではどこにありますか?


答えを言うと,設問の中の「ソーシャルサポートネットワーク」です。


事例問題を事例だと読む人は正解するのは難しいです。


特にこの問題のように,正解を2つ選ぶ問題は,確かな視点がないと得点するのは難しいと言えます。


ソーシャルサポートネットワークは,連携体制です。


そのようになっているのは,


2 ひとり親支援や地域の子育て支援を行うNPO法人の情報を提供する。

3 地域の主任児童委員とKさん母子の関係形成を図る。


の2つしかありません。そして,これらが正解です。


1 インフォーマルな支援を優先して活用するように,Kさんに勧める。

4 Kさんのかかりつけの病院は,支援体制から除外する。

5 Lちゃんが入所している乳児院は,今後,関わらないことをKさんに伝える。


これらに×をつけることはそれほど難しくないでしょう。


そういう面では,難易度はそれほど高くない問題かもしれません。


しかし,国家試験問題は,こんな問題ばかりではありません。


対人援助としては適切だとしても,設問と異なるので正解ではない,と出題される問題もあります。


<今日の一言>


社会福祉士の国家試験の合格基準点(いわゆるボーダーライン)は,問題の難易度によって上下します。

そのため,自己採点でギリギリの人は,合格発表まで悶々として過ごさなくてはなりません。

そのような人に共通するのは,今日の問題のように注意が必要なものに注意せず,ミスをすることです。

得点が積み上がりません。

社会福祉士の国家試験は,すべて1問1点です。難しい問題も簡単な問題もすべて1問1点です。

相談援助の理論と方法は,事例が多いから楽勝だ,と思っている人は,その考えをやめましょう。

事例だって,しっかり勉強しないと確実に得点できないからです。

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