今回は,フォローアップを取り上げたいと思います。
さて,フォローアップとは,支援が終結した後であっても,クライエントの状況に応じて,必要であれば支援を再開するものです。
一般的なフォローアップは,支援終了後の評価を意味して,支援の再開までは含まれていないようです。
厳密には,フォローアップとアフターケアは異なるのかもしれません。
しかし,国試に合格するためには,厳密な使い分けができることは必要としません。
そんなことよりも,おおよその意味をつかんでいれば十分です。
厳密な使い分け方は,学者に任せておけば良いです。
それでは今日の問題です。
第28回・問題108 相談援助の過程におけるフォローアップに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 相談援助が終結したクライエントの状況を確認し,必要に応じて援助を展開する。
2 クライエントの問題を,ソーシャルワーカーが対応するか否か判断する。
3 相談援助の経過を観察する。
4 クライエントが抱える問題の全体像を理解・評価する。
5 相談援助の計画を立案する。
フォローアップの厳密な使い方が分からなくても,支援終了後にかかわるものは,選択肢1しかありません。
1 相談援助が終結したクライエントの状況を確認し,必要に応じて援助を展開する。
これだとケアの概念が含まれるアフターケアのほうが近いのかもしれません。しかし,厳密な使い分けは必要としないので,この理解で十分です。
それでは,ほかの選択肢も確認します。
2 クライエントの問題を,ソーシャルワーカーが対応するか否か判断する。
これは,スクリーニング,あるいはインテークの中で行われます。
3 相談援助の経過を観察する。
これは,モニタリングです。
4 クライエントが抱える問題の全体像を理解・評価する。
これはアセスメントです。
5 相談援助の計画を立案する。
これはプランニングです。