2021年2月6日土曜日

フォローアップ

今回は,フォローアップを取り上げたいと思います。

さて,フォローアップとは,支援が終結した後であっても,クライエントの状況に応じて,必要であれば支援を再開するものです。


一般的なフォローアップは,支援終了後の評価を意味して,支援の再開までは含まれていないようです。


厳密には,フォローアップとアフターケアは異なるのかもしれません。


しかし,国試に合格するためには,厳密な使い分けができることは必要としません。


そんなことよりも,おおよその意味をつかんでいれば十分です。

厳密な使い分け方は,学者に任せておけば良いです。


それでは今日の問題です。


第28回・問題108 相談援助の過程におけるフォローアップに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 相談援助が終結したクライエントの状況を確認し,必要に応じて援助を展開する。

2 クライエントの問題を,ソーシャルワーカーが対応するか否か判断する。

3 相談援助の経過を観察する。

4 クライエントが抱える問題の全体像を理解・評価する。

5 相談援助の計画を立案する。


フォローアップの厳密な使い方が分からなくても,支援終了後にかかわるものは,選択肢1しかありません。


1 相談援助が終結したクライエントの状況を確認し,必要に応じて援助を展開する。


これだとケアの概念が含まれるアフターケアのほうが近いのかもしれません。しかし,厳密な使い分けは必要としないので,この理解で十分です。


それでは,ほかの選択肢も確認します。


2 クライエントの問題を,ソーシャルワーカーが対応するか否か判断する。


これは,スクリーニング,あるいはインテークの中で行われます。


3 相談援助の経過を観察する。


これは,モニタリングです。


4 クライエントが抱える問題の全体像を理解・評価する。


これはアセスメントです。


5 相談援助の計画を立案する。


これはプランニングです。


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