ソーシャルキャピタルとは,信頼,規範,ネットワークなど,人々や組織の調整された諸活動を活発にする資源のことをいいます。
直訳すると社会資本とになりますが,それだと社会インフラと混同してしまうために,社会関係資本と訳されるのが一般的です。
それでは,今日の問題です。
第27回・問題20 ソーシャルキャピタル(社会関係資本)の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 補助金などの形で政府や市町村が提供する資源
2 地域固有の景観や歴史的建造物などの資源
3 教育や職業訓練によって醸成される個人の能力という資源
4 信頼,規範,ネットワークなど,人々や組織の調整された諸活動を活発にする資源
5 道路などのように国民が共同で利用する公共的な資源
正解は,前説のとおり,選択肢4です。
4 信頼,規範,ネットワークなど,人々や組織の調整された諸活動を活発にする資源
ソーシャルキャピタルのことを少しでも知っていれば,それほど難しい問題ではありません。
社会福祉士の国家試験とはこういったものです。
それでは,このほかの選択肢も確認します。
1 補助金などの形で政府や市町村が提供する資源
これは行政資源を述べたものです。
2 地域固有の景観や歴史的建造物などの資源
これは,観光資源を述べたものです。
3 教育や職業訓練によって醸成される個人の能力という資源
これは,文化資産を述べたものです。
5 道路などのように国民が共同で利用する公共的な資源
これは社会資本を述べたものです。