第36回国家試験は,令和元年度カリキュラム改正の国家試験に移行する第37回国家試験の参考となるものです。
まず,問題を見て目を引いたのは,2つ選ぶ問題には,アンダーラインがついていたことです。
姑息な手段は使わないということでしょう。
正解を2つ選ぶ問題は,受験者のミスを誘うことが目的ではないからです。
試験委員への支援によって,問題の質が高くなったのかもしれませんが,明確にそれがわかる問題は少なかったです。
第36回
問題2 「分類される」で統一。
問題46 「しなければならない」で統一。
第37回国家試験からは,先に書いたように,新しいカリキュラムによるものに変わります。
文末を統一すると正解するのは難しくなりますが,そのように問題を作るのは,簡単ではない,ということなのでしょう。
試験委員への支援については,「社会福祉士国家試験の在り方に関する検討会」報告書で,述べられています。
この報告書の提言に関して,出題内容についても注目です。
「社会福祉士国家試験の在り方に関する検討会」報告書「社会福祉士国家試験の今後の在り方について~「地域共生社会」の実現を推進するソーシャルワーク専門職の拡充に向けて~」(令和4年1月17日)
https://www.mhlw.go.jp/content/000881634.pdf
この提言に従って,既に第35回国家試験から,社会福祉士にとって必要な基礎的な内容を問うものを中心として出題されています。
そう感じた人も多かったのではないかと思います。
受験お疲れさまでした。
※今日の問題はお休みします。