社会福祉士の国家試験では国民生活基礎調査がかなりの頻度で出題されています。
覚えるものが多くて大変ですが,得点したい問題です。
それでは,今日の問題です。
落ち着いて考えれば正解できます。
第34回・問題18
「平成27年国勢調査」(総務省)並びに「2019年国民生活基礎調査」(厚生労働省)における家族と世帯に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 国勢調査においては,世帯を「一般世帯」と「非親族世帯」の二つに大きく分類している。
2 国民生活基礎調査においては,「核家族世帯」には「三世代世帯」は含まない。
3 国民生活基礎調査においては,2019年(令和元年)現在,「65歳以上の者のいる世帯」の中で,「三世代世帯」の割合は「夫婦のみの世帯」の割合よりも高い。
4 国民生活基礎調査においては,2019年(令和元年)現在,65歳以上の単独世帯に占める割合は「男の単独世帯」の方が「女の単独世帯」よりも高い。
5 国民生活基礎調査においては,2019年(令和元年)現在,全世帯に占める「児童のいる世帯」の割合は「児童のいない世帯」の割合よりも高い。
よくわからないものは,選択肢1ではないかと思います。
1 国勢調査においては,世帯を「一般世帯」と「非親族世帯」の二つに大きく分類している。
国勢調査の分類は,一般世帯と施設等の世帯の2つです。
それでは,ほかの選択肢も解説します。
2 国民生活基礎調査においては,「核家族世帯」には「三世代世帯」は含まない。
核家族は,親と子の家族なので,親の親が同居する三世代世帯は含みません。
ということでこれが正解です。
落ち着いて考えると正解できそうだというのがわかるでしょう。
3 国民生活基礎調査においては,2019年(令和元年)現在,「65歳以上の者のいる世帯」の中で,「三世代世帯」の割合は「夫婦のみの世帯」の割合よりも高い。
三世代世帯は,子ども家族と同居する家族です。
夫婦のみ世帯のほうが多いです。
核家族が多いのですから当然でしょう。
4 国民生活基礎調査においては,2019年(令和元年)現在,65歳以上の単独世帯に占める割合は「男の単独世帯」の方が「女の単独世帯」よりも高い。
多いのは,女の単独世帯です。
女性の平均寿命が長いので,当然でしょう。
5 国民生活基礎調査においては,2019年(令和元年)現在,全世帯に占める「児童のいる世帯」の割合は「児童のいない世帯」の割合よりも高い。
多いのは児童のいない世帯です。
少子化の時代なので,当然でしょう。