例年の社会福祉士の国試は,正しいもの(適切なもの)を1つ(あるいは2つ)を2つ選ぶものです。
正しいものを1つ選ぶ問題の場合の期待値は,20%(5分の1)です。
部分点がない記述式の問題の場合,答えがわからない問題では絶対に正解できません。
しかし社会福祉士の国試の場合は,まったくわからない問題でも25%の確率で正解することができます。
消去できる選択肢が1つでも2つでも多くなれば,正解確率は上がります。
150問すべてが1つ選ぶ問題だった場合では
すべての問題で
1つ消去できた場合 37点(正解確率20%)
2つ消去できた場合 49点(正解確率33.3%)
3つ消去できた場合 75点(正解確率50%)
です。
3つ消去できたということは,2つ残った状態ですので,2つ選ぶ問題なら正解できています。
第25回に2つ選ぶ問題が突如現れましたが,最も多かったのは第27回の20問で,最も少なかったのは第30回の11問です。
少なくても10問程度は2つ選ぶ問題はあると考えられます。
3つ消去できれば,75点プラス10点=85点となります。
実際には,4つ消去できる問題もあると思いますので,そういう問題の数だけ得点が高くなっていきます。
限りなく6割ラインに近くなります。
これらからわかることは,
消去できる選択肢が1つでもあれば正解できる確率が上がることです。
いくら勉強しても,わからない問題は存在します。国試は同じ表現では出題されないので,難しさが高まります。
それでも,しっかり思考して,消去できる選択肢があれば,正解確率は期待値20%から測定値(実際の得点)は,どんどん上がります。
わからない問題でも,粘り強く考えて,消去することができる選択肢を探しましょう。
あきらめたらそれで終わります。
答えはわからなくても,消去できる選択肢はあるはずです。
答えはわからなくても,消去できる選択肢を見つけられたら「ラッキー」と思いましょう。
ちゃんと勉強した人なら,消去できる選択肢を見つけられるでしょう。
もし,まったくのお手上げの問題だとしても,20%の確率で正解できます。
ラッキーが一つでも多くなることを期待しています。
健闘をお祈りしています。
※今日の問題はお休みします。
<追伸>
第25回国試では予告なしに2つ選ぶ問題が登場しました。
先に受験した精神保健福祉士の方からは変わった問題があったとは聞いていませんが,突然何が起きるかわかりません。
問題はくれぐれも慎重に読むようにしてください。
最新の記事
国際生活機能分類(ICF)の問題
国際生活機能分類(ICF)は,タクソノミーⅠ型だけだはなく,タクソノミーⅢ型でも出題されています。 どちらにも対応できることが必要です。 ICFで用いられる用語の定義 健康状態 疾病,変調,傷害など ...
過去一週間でよく読まれている記事
-
ソーシャルワークは,ケースワーク,グループワーク,コミュニティワークとして発展していきます。 その統合化のきっかけとなったのは,1929年のミルフォード会議報告書です。 その後,全体像をとらえる視座から問題解決に向けたジェネラリスト・アプローチが生まれます。そしてシステム...
-
問題解決アプローチは,「ケースワークは死んだ」と述べたパールマンが提唱したものです。 問題解決アプローチとは, クライエント自身が問題解決者であると捉え,問題を解決できるように援助する方法です。 このアプローチで重要なのは,「ワーカビリティ」という概念です。 ワー...
-
今回から,質的調査のデータの整理と分析を取り上げます。 特にしっかり押さえておきたいのは,KJ法とグラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)です。 どちらもとてもよく似たまとめ方をします。特徴は,最初に分析軸はもたないことです。 KJ法 川喜多二郎(かわきた・...
-
ホリスが提唱した「心理社会的アプローチ」は,「状況の中の人」という概念を用いて,クライエントの課題解決を図るものです。 その時に用いられるのがコミュニケーションです。 コミュニケーションを通してかかわっていくのが特徴です。 いかにも精神分析学に影響を受けている心理社会的ア...
-
今日から新年度です。 気持ちを新たにスタートです。 当学習部屋を開設以来,ほぼ毎日新しい情報を出して来ました。 ずっとご覧になっていた方は,間が空いたことが不思議に思ったでしょう。 実は,今年の国家試験が終わったところから,ペースを変えて,2日に1回にしようと計画していました。 ...
-
前回に引き続き,今回もヴェーバーの社会的行為です。 目的合理的行為 価値合理的行為 伝統的行為 感情的行為 目的を達成するために行う行為。 行動そのものに意味がある行為。結果は重視されない。 慣習や習慣によって行う行為。 感情によって行う行為。 それでは,今日の問...
-
1990年(平成2年)の通称「福祉関係八法改正」は,「老人福祉法等の一部を改正する法律」によって,老人福祉法を含む法律を改正したことをいいます。 1989年(平成元年)に今後10年間の高齢者施策の数値目標が掲げたゴールドプランを推進するために改正されたものです。 主だった...
-
前回まで, ①役割期待 ②役割距離 を紹介してきました。 そのうちの②役割距離は,ちょっと難しい概念でしたが,理解できましたでしょうか。 役割距離とは, 人は役割期待に対して,ちょっと距離を置いた行動をとること。 理解しきれていない人は,もう一度前回を確...
-
ICFで用いられる用語の定義 健康状態 疾病,変調,傷害など 心身機能 身体系の生理的機能(心理的機能を含む) 身体構造 身体の解剖学的部分 ...
-
コミュニティはさまざまな人が定義していますが,ヒラリーの研究によって,それらに共通するものとして ・社会的相互作用 ・空間の限定 ・共通の絆 があることが示されました。 しかし,現代では,空間が限定されないコミュニティが広がっています。それをウェルマンは,「コミュニティ開放論」と...