第31回国試(2019年2月実施)の「受験の手引き」が試験センターから発送されています。
早い方では,先週のうちに届き始めています。
一方,厚生労働省からも
第31回社会福祉士国家試験の施行について
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000171154_00008.html
が発表されています。
受験者数は,第26回以降,45,000人前後で推移していましたが,第30回は,第29回よりも2,000人ほど減って,43,937名でした。
なぜ受験者数が減ったと思いますか?
実は,受験料が約2倍に値上げされたのです。
そのため,いわゆる「記念受験組」の受験が減ったのだと思われます。
受験料は前回と同じです。
ということは,前回と同じように,いわゆる「記念受験組」の受験は一定数抑制されることが予測されます。
記念受験組が減るということは,受験者はしっかり勉強してきた人で構成されることを意味します。
記念受験組は,福祉系大学等で受験資格を得ながらも,既に一般企業等に就職が決まり,社会福祉士の資格を必要としていない人,通信教育等で受験資格を得ながらも,受験勉強が進んでいないものの,次回のために一応受験しておく,といった人たちです。
記念受験組の存在は,国試会場では目障りですが,合格率を一定のところに保つためには,重要な役割を果たしています。
現行カリキュラムでの合格基準点と合格率の推移
第22回 84点 合格率 27.5%
第23回 81点 合格率 28.1%
第24回 81点 合格率 26.3%
第25回 72点 合格率 18.8%
第26回 84点 合格率 27.5%
第27回 88点 合格率 27.0%
第28回 88点 合格率 26.2%
第29回 86点 合格率 25.8%
第30回 99点 合格率 30.2%
第25回が極端に落ち込んでいることが分かると思います。
その教訓をもとに,それ以降は合格基準点をできる限り90点に近づけていくように出題を工夫してきたことが予想されます。
一方合格率は,魔の第25回を除くと,第29回が最も低くなっていることが分かります。
問題全体の文字数を少なくことで,解きやすい問題にしているにもかかわらず,第29回は,合格基準点も合格率も下がってしまったことに,試験センターは危機感を覚えたのでしょう。
さらに解きやすい問題にチャレンジしたのが第30回です。
そこに,受験料の値上げという別の要素が加わったことで,もともと目論んでいたものよりも,合格基準点を上げざるを得なかったと思われます。
もし,受験者数が減っていなければ,合格基準点は確実にあと数点は低かったはずです。
記念受験組が最下層を形成してくれるためです。
2つの要素が絡み合って,第30回の異常な合格基準点が上がってしまったと考えています。
今回も記念受験組がどのような行動をとるかによって,また結果が大きく変化します。
昨年から引き上げられたこの金額に慣れてくれていれば,受験するでしょうし,高いと思えば,受験回避するでしょう。
記念受験組が少なくなれば,また過酷な試験となる可能性があります。
さて,試験委員も発表されています。
試験委員は,偶数年務めることが多いようです。
試験委員長に着目すると,
4年ずつ務めてきていましたが,前委員長の古川孝順先生は,第19回~第25回までの7年間という半端な年で終わっています。本当は,もう一年続けることを予定していたものを,第25回の責任を取って変わったのではないかと予測しています。
第26回以降は,坂田周一先生が務めています。
第26回以降の安定した問題は,坂田組が作ってきたと言えます。
第30回は,記念受験組が受験しなかったという予想外のことが起きましたが,問題自体はある程度,試験センターの眼鏡にかなったものだったということではないでしょうか。
これらから考えられることは,第31回国試もサバイバルゲームになる可能性があるということです。
難しい問題も混ぜては出題されると思いますが,基本ラインは変わらないと考えています。
つまり,誰もが解ける問題で得点できないという問題がより多い人が不合格になるということです。
確実な知識をつけていくことが,合格への近道です。
<今日のおまけ>
第31回の国試会場は,受験票が届かないとどこになるか分かりませんが,第30回の会場データはこちら
https://fukufuku21.blogspot.com/2018/02/30.html
試験会場は,試験センターでは発表しないので,貴重なデータだと思います。
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