2019年5月27日月曜日

リベンジを果たすタイプ別勉強法

現役で合格できれば,それに越したことではありません。

しかし合格率はわずか3割です。
7割は不合格になります。

つまり合格するのは少数派です。

多くの受験生は,リベンジを目指すか,再受験をあきらめます。
どちらも毎年,一定の割合です。

実際にどのくらいの受験生の方が,再受験するのかは調べたことはありませんが,合格率を考えると,おそらく受験生の半数以上は再受験の方ではないかと思います。

この学習部屋は,もともとは再受験される方の受験を応援するために始めたものです。
そこで,来年の合格を確実にするために,今回は今年の国試を考えてみたいと思います。


あなたはどっちのタイプ?


タイプ1 
後から問題を読んだら解けた問題があり,そこで点数が取れていたら合格基準点を上回っていたタイプ。


タイプ2 
後から問題を読んでも,合格基準点は上回ることができなかったタイプ。

多くの方は,タイプ1だと思います。

数点差で合格できなかった方のほとんどはこのタイプでしょう。
試験が終わると,「勉強不足だった」という感想を持ったのではないでしょうか。

もちろん知識がたくさんあることに越したことはありません。
知識不足で合格できるほど,簡単な試験ではないからです。

中に,「自分の能力不足だった」という感想を持つ人もいます。

「勉強不足だった」と考えるのは,達成動機の高い人です。
「能力不足だった」と考えるのは,達成動機の低い人です。

話を戻します。

タイプ2は,合格するだけの知識が不足していたタイプです。まずは基礎力をつけることから始めなければなりません。

タイプ1とタイプ2を比べると,対策が比較的単純なのは,タイプ2の場合です。
先に述べたように,「知識をつけること」という明確な強化ポイントが見えるからです。



意外と大変なのは,実はタイプ1の方です。

問題を見ると毎年まったくわからない出題があり,「どれだけ勉強したら合格点に達するのだろうか」と不安になる方もいらっしゃることでしょう。

合格に必要な知識量は無限ではありません。

合格に必要なのは,確実に正解しなければならない問題を確実に正解することです。
参考書に書かれていない問題で,勘も使えないような問題は誰も解けないので,本当は気にすることはないものです。

ここで,戦略を間違うと大変なことになるので,注意が必要です。

知識があっても正解できないのが,国試の怖いところです。

国試会場の独特の雰囲気の中で,冷静に問題に向き合うのは本当に大変です。
後で問題を見たら解けた,ということからわかるように,知識不足だけが理由ではありません。

なぜ正解を選べなかったのでしょうか?

国試は極限の精神状態で受験します。
そこで,自分の力を発揮するのは本当に大変なことだと思います。

その時,自分を後押ししてくれるのは,

ここまで頑張った
後は野となれ山となれ

といった開き直りの心境です。

そうなるためには,この時期の勉強が大切です。

一歩も二歩も他の受験生に差をつけることができるのが今の時期です。
というのは,現役で受験する予定の人のほとんどはまだ勉強を始めていないからです。

タイプ1の方もタイプ2の方も,来年確実に合格するのは今の頑張りです。

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