2019年5月24日金曜日

様々なアプローチの出題傾向

現在のカリキュラムによる国試では,様々なアプローチは,ユニタリーアプローチを含めないと12種類,ユニタリーアプローチを含めると13種類が出題されています。

以前,12種類と書きましたが,エコロジカルアプローチを含めるのを忘れていたみたいです。

 整理してみると以下のようになります。(第22~31回)

アプローチ名
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
心理社会的アプローチ
 
 
 
 
&
 
 
 
機能的アプローチ
 
 
 
 
 
 
 
 
問題解決アプローチ
 
 
 
 
 
 
 
課題中心アプローチ
 
 
 
 
危機介入アプローチ
 
 
 
 
 
 
行動変容アプローチ
 
 
 
 
エンパワメントアプローチ
 
 
 
 
 
 
 
ナラティブアプローチ
 
 
 
 
 
 
 
解決志向アプローチ
 
 
 
 
エコロジカルアプローチ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
実存主義アプローチ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フェミニストアプローチ
 
 
 
 
 
 
 
ユニタリーアプローチ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
出題数
2
1
1
2
2
3
2
3
3
4

単 ➡ 単独問題
ミ ➡ ミックス問題
事 ➡ 事例問題
ミの赤字は,ミックス問題の正解

出題回数の順位

①課題中心アプローチ
①行動変容アプローチ
①解決志向アプローチ
④危機介入アプローチ

この4つの出題が多いことが分かります。

しかし,ミックス問題がコンスタントに出題されているので,いずれもしっかり覚えておかなければ得点につながりません。

多くの人は,「相談援助の理論と方法」に勉強時間をあまりかけない傾向があります。

事例問題が多くあるので,点数が取りやすい科目だと思っているからでしょう。
しかし,様々なアプローチは勉強しなければ正解することができません。

勉強した人は解ける。
勉強した人は解けない。

国試にとって理想的な問題となります。

つまり受験生に差がつきやすいのです。

必ず出題されるものは,決して多くありません。

様々なアプローチは,必ず出題されています。

しかも第31回国試では,実に4問も出題されて,過去最高の出題数となっています。

第30回の合格基準点が99点となったことの反省として,勉強しない人は解けない問題を増やしたと考えられます。

こういったところを確実に正解できるひとは合格できる。

正解できない人は合格が難しい。

国試合格は,結構単純な構図なのです。

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