2019年7月15日月曜日

相談援助の過程

今回から通常モードに戻ります。

新しいカリキュラムの内容は,また機会を改めて紹介したいと思います。

相談援助の過程は,以下の通りです。

相談援助の過程(プロセス)
受理面接(インテーク)
事前評価(アセスメント)
支援計画(プランニング)
支援の実施(インターベンション・介入)
経過観察(モニタリング)
支援の終結(ターミネーション)
終結後の支援(アフターケア)


それでは早速今日の問題です。

第22回・問題95 相談援助の過程の段階に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 インテーク段階は,クライエントの主訴を傾聴するところから始まる
2 アセスメント段階では,クライエント自身が述べた情報より,家族や関係者から得た情報が優先される。
3 プランニング段階では,サービス利用状況のモニタリングを実施する。
4 援助の実施段階では,クライエントとの間に信頼関係を形成することが,主な取り組み課題となる。
5 アフターケア段階では,プランニングで設定した計画の進捗状況について継続的に把握し,新たなアセスメントにつなげることが目的となる。 


正解は,選択肢1

1 インテーク段階は,クライエントの主訴を傾聴するところから始まる

そんなに難しくはないでしょう。
傾聴は,どの段階でも必要ですが,特にインテークでは,クライエントの主訴の聞き取りが行われるので,傾聴は極めて重要です。

選択肢2は「よりも問題」。

「よりも」が含まれる文章は多くの場合,正解にはなりません。


3 プランニング段階では,サービス利用状況のモニタリングを実施する。

モニタリング(経過観察)が行われるのは,インターベンションの間です。


4 援助の実施段階では,クライエントとの間に信頼関係を形成することが,主な取り組み課題となる。

信頼関係(ラポール)の形成は,どの段階でも必要ですが,特に重要なのは,インテークの段階です。


5 アフターケア段階では,プランニングで設定した計画の進捗状況について継続的に把握し,新たなアセスメントにつなげることが目的となる。

アフターケアは,ターミネーションの後に,必要があった場合は支援する段階です。


<今日の一言>

国試では,モニタリング(経過観察)がどの段階で行われるのか,分かりにくいためなのか,間違い選択肢に使用されることが多い傾向にあります。

気を付けましょう。

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