相談援助の過程の中で,最も出題頻度が高いのは「受理面接(インテーク)」の段階です。
それでは,早速今日の問題です。
第30回・問題104 相談緩助の過程におけるインテーク段階に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 クライエントの主訴を把握し,ソーシャルワーカーが所属する機関の機能について説明する。
2 クライエントの支援計画の策定のために,具体的なサービスを検討する。
3 クライエントの生活全般にわたり支援の効果を評価し,支援経過を確認する。
4 クライエントとその環境全般にわたる多様な情報を収集し,支援計画を作成する。
5 クライエントと共に支援の成果について話し合い,今後の生活目標を設定する。
この問題は,合格基準点が過去最高の99点になった,第30回国試のものです。
正解は,
1 クライエントの主訴を把握し,ソーシャルワーカーが所属する機関の機能について説明する。
インテークでは,クライエントの主訴に耳を傾け,機関の機能を説明して,必要であれば,スクリーニングも行われます。
ほかの選択肢も確認してみましょう。
2 クライエントの支援計画の策定のために,具体的なサービスを検討する。
具体的なサービスを検討するのは,アセスメントの後の段階です。
3 クライエントの生活全般にわたり支援の効果を評価し,支援経過を確認する。
支援経過を確認するのはモニタリングの段階です。
4 クライエントとその環境全般にわたる多様な情報を収集し,支援計画を作成する。
支援計画を作成するのは,プランニングの段階です。
5 クライエントと共に支援の成果について話し合い,今後の生活目標を設定する。
支援の成果を話し合うのは,エバリュエーションの段階です。
<今日の一言>
今日の問題は,それほど難しいものではないかもしれません。
しかし,こういった問題でもコンスタントに確実に正解するのは,決して簡単ではありません。
なぜなら,国試会場は,独特の雰囲気で,ともするとその重圧に押しつぶされそうになりながらの受験となるからです。
普段とはまったく違う環境の中で,受験しなければなりません。
その訓練をすることは,極めて重要です。
特に試験慣れしていない人は要注意です。
最新の記事
障害者総合支援法に規定される障害福祉サービスの実施主体
障害者総合支援法に規定される障害福祉サービスの実施主体は,市町村です。 同法における都道府県の役割は,障害福祉計画の作成,地域生活支援事業の実施,障害福祉サービス事業者等の指定などに限られます。 なお,自立支援医療には,育成医療,更生医療,精神通院医療の3種類がありますが,このう...
過去一週間でよく読まれている記事
-
児童等を規定する法制度はいくつかありますが,法によって年齢が異なります。 覚えにくいですが, 児童の年齢は,基本的に18歳です 。 20歳が規定されるのは, 母子及び父子並びに寡婦福祉法 など,ほんのわずかしかありません。 多くの法制度では,18歳です。 それでは,今日の問題です...
-
グループワークは以下の過程で実施されます。 準備期 ワーカーがグループワークを行う準備を行う段階です。 この段階には「波長合わせ」と呼ばれるクライエントの抱える問題,環境,行動特性をワーカーが事前に把握する段階が含まれます。波長合わせは,準備期に行うので注意が必要です。 ...
-
問題解決アプローチは,「ケースワークは死んだ」と述べたパールマンが提唱したものです。 問題解決アプローチとは, クライエント自身が問題解決者であると捉え,問題を解決できるように援助する方法です。 このアプローチで重要なのは,「ワーカビリティ」という概念です。 ワー...
-
1990年(平成2年)の通称「福祉関係八法改正」は,「老人福祉法等の一部を改正する法律」によって,老人福祉法を含む法律を改正したことをいいます。 1989年(平成元年)に今後10年間の高齢者施策の数値目標が掲げたゴールドプランを推進するために改正されたものです。 主だった...
-
19世紀は,各国で産業革命が起こります。 この産業革命とは,工業化を意味しています。 大量の労働力を必要としましたが,現在と異なり,労働者を保護するような施策はほとんど行われることはありませんでした。 そこに風穴を開けたのがブース,ラウントリーらによって行われた貧困調査です。 こ...
-
生活保護法の基本原理と原則は,毎年のように出題されています。 ところで,原理と原則の違いはわかりますか? これを理解しておかないと,さまざまな形で引っ掛けようとする問題に容易に引っ掛けられてしまいます。 原理には,例外がありません。 原則には,例外があります。 今日のテーマは,申...
-
様々なアプローチは,毎年必ず出題されています。 しかも3~4問が出題されています。 ようやく出題実績のある12種類が揃いました。 ・心理社会的アプローチ 「 状況の中の人 」を基本概念として,心理社会的に課題のあるクライエントに対して,コミュニケーションを通して関わってい...
-
今回から,質的調査のデータの整理と分析を取り上げます。 特にしっかり押さえておきたいのは,KJ法とグラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)です。 どちらもとてもよく似たまとめ方をします。特徴は,最初に分析軸はもたないことです。 KJ法 川喜多二郎(かわきた・...
-
ソーシャルワークは,ケースワーク,グループワーク,コミュニティワークとして発展していきます。 その統合化のきっかけとなったのは,1929年のミルフォード会議報告書です。 その後,全体像をとらえる視座から問題解決に向けたジェネラリスト・アプローチが生まれます。そしてシステム...
-
社会福祉士の国家試験で出題される日本の救貧制度 法律名 成立年 恤救規則 1874 年(明治7年) 救護法 1929 年(昭和4年) ...