2019年7月17日水曜日

相談援助の過程~事前評価(アセスメント)

今回はアセスメントの段階を取り上げたいと思います。

前回の問題で,インテークとは,「クライエントの主訴を把握し,ソーシャルワーカーが所属する機関の機能について説明する」段階であることが明らかになりました。

アセスメントは,インテークの次の段階です。

それでは今日の問題です。

第26回・問題103 相談援助の過程におけるアセスメントに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 クライエントの問題解決にどう結びつけるかを考えて,収集した情報を組織化する。
2 クライエントの生育歴に焦点を絞って問題の原因を探求する。
3 アセスメントシートに従い,質問項目の順番を順守してクライエントに尋ねる。
4 秘密を保持する原則に立ち,クライエント本人以外の他者からの情報収集は控える。
5 援助過程の初期に限定してクライエントからの情報収集と分析を行う。

正解は,選択肢1です。

この選択肢をすぐさま正解にはできませんが,ほかの選択肢を消去することでこの選択肢が残ります。

アセスメントで重要なことは,問題解決のために情報収集することです。
問題解決に必要な情報を収集します。

問題解決に役立つかもしれないからとりあえず情報を収集しようというものではありません。


<今日の一言>

ソーシャルワークは,リッチモンドによると「個別に意識的に」行われるものです。
この中でもアセスメントは極めて重要なものです。

意識的(意図的という意味)ではないと,情報を収集したけれど,本当に必要な情報は聞けていなかったということになってしまいます。

しかし収集する情報は必要最低限であることが必要です。

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