2019年7月25日木曜日

相談援助の過程~アフターケア

今回は,相談援助の過程の最終段階である「アフターケア」を取り上げます。

支援が終結しても,必要であれば,支援を再開します。

相談援助の過程(プロセス)
受理面接(インテーク)
事前評価(アセスメント)
支援計画(プランニング)
支援の実施(インターベンション・介入)
経過観察(モニタリング)
支援の終結(ターミネーション)
終結後の支援(アフターケア)


アフターケアは,フォローアップとも呼ばれます。

それでは今日の問題です。

第28回・問題108 相談援助の過程におけるフォローアップに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 相談援助が終結したクライエントの状況を確認し,必要に応じて援助を展開する。
2 クライエントの問題を,ソーシャルワーカーが対応するか否か判断する。
3 相談援助の経過を観察する。
4 クライエントが抱える問題の全体像を理解・評価する。
5 相談援助の計画を立案する。

フォローアップの意味がわからないと「・・・?」という感じかもしれませんが,答えは「1」です。

1 相談援助が終結したクライエントの状況を確認し,必要に応じて援助を展開する。

アフターケアは知っているけれど,フォローアップは知らない,と思ったら負けです。
まじめな人はそういった傾向にあるので,特に注意が必要です。

ほかの選択肢もみてみましょう。

2 クライエントの問題を,ソーシャルワーカーが対応するか否か判断する。

インテーク段階です。


3 相談援助の経過を観察する。

モニタリング段階です。


4 クライエントが抱える問題の全体像を理解・評価する。

アセスメント段階です。


5 相談援助の計画を立案する。

プランニング段階です。


<今日の一言>

フォローアップがわからないても,丁寧に,そして冷静に問題を読めば,ほかの選択肢は消去できます。

多くの問題はこのように構成されています。

フォローアップがわからないと思うと負けだ

と思う理由はそこにあります。

国試は,とにかく受験生に考えさせるように出題してきます。

なぜなら,それが社会福祉士に求められる姿だからです。
知識はあるけれど使えない,という社会福祉士は必要とされません。

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