2019年7月20日土曜日

相談援助の過程~計画立案(プランニング)~その2

今回もプランニングです。
早速,今日の問題です。

第30回・問題116 相談援助におけるプランニングに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 実現することが困難な課題を重視し,策定しなければならない。
2 サービス優先アプローチに基づいて策定しなければならない。
3 クライエントと協働して策定しなければならない。
4 短期目標は,将来的なビジョンを示すものとして設定しなければならない。
5 策定したプランの内容に基づいて,エンゲージメントをしなければならない。

この問題では,今まで参考書等に記載されていなかったものが出題されています。
多くの人は混乱し,冷静に問題を読むことができなくなります。


正解は,選択肢3

3 クライエントと協働して策定しなければならない。

決して難しいものではありません。

ご利用者,家族がカンファレンスに参加することがあると思います。
それは,クライエントと協働してプランニングするためです。

この問題を難しくしている理由は,

5 策定したプランの内容に基づいて,エンゲージメントをしなければならない。

この「エンゲージメント」がわからないために混乱してしまいます。
エンゲージメントは,約束を意味し,インテーク段階で行われます。

このほかの選択肢は,それほど難しいものではないでしょう。


<今日の一言>

国試は,どんなに勉強しても知らないものが出題されます。
そのように作っているからです。

しかし,多くの場合,そこには答えはありません。

「エンゲージメント」のようなものが正解になるとしたら,それは,ほかの選択肢を消去できるもので固めて,これが残るように作られた問題の場合です。

つまり,勉強をしっかりした人なら解けるように作られているということです。

近年の問題はこのように作られているものが多くなってきているので,解ける人は解ける,解けない人は解けない,という差が大きくなります。

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