2019年11月25日月曜日

各法における少年の定義

現在,少年法の少年の定義は,20歳となっています。
将来は,どのようになるのかはわかりませんが,そのためにちょっと複雑です。

児童福祉法&少年法における少年の定義
法律名
少年の定義
児童福祉法
小学校就学の始期から,満18歳に達するまでの者
少年法
20歳に満たない者。

小学校就学の始期とは,4/1の意味です。

それでは,今日の問題です。

第28回・問題138 児童福祉法における用語の意味として,正しいものを1つ選びなさい。

1 「少年」とは,中学校入学の始期から,満18歳に達するまでの者をいう。

2 「妊産婦」とは,妊娠中又は出産後3か月以内の女子をいう。

3 「要支援児童」とは,保護者に監護させることが不適当であると認められる児童をいう。

4 「保護者」とは,児童の扶養義務を負う者をいう。

5 「特定妊婦」とは,出産後の養育について,出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦をいう。


こういった問題は,本当に難しいと思います。
知識がなければ,まず正解できないでしょう。

国家試験の最高の解答テクニックは,消去法です。
消去法を駆使しないで合格はあり得ないと思います。

この問題の正解は,選択肢5です。

5 「特定妊婦」とは,出産後の養育について,出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦をいう。

現在の参考書は「特定妊婦」は書かれているはずです。
これを「正解だ」思えた人は,国試当時いなかったと思います。

どれだけ勉強しても知らないものは出題されます。
国家試験は,そういうものです。

だからと言って正解できない問題は出題しません。
そこで活用されるのが,消去法です。

それでは,ほかの選択肢を消去していきましょう。


1 「少年」とは,中学校入学の始期から,満18歳に達するまでの者をいう。

これは,前説にあったように,
「少年」とは,小学校入学の始期から,満18歳に達するまでの者をいいます。


2 「妊産婦」とは,妊娠中又は出産後3か月以内の女子をいう。

「妊産婦」とは,妊娠中又は出産後1年以内の女子をいいます。


3 「要支援児童」とは,保護者に監護させることが不適当であると認められる児童をいう。

「要支援児童」とは,要保護児童を除く保護者の養育を支援することが特に必要と認められる児童をいいます。

保護者に監護させることが不適当であると認められる児童は,「要保護児童」といいます。


4 「保護者」とは,児童の扶養義務を負う者をいう。

「保護者」は,児童の扶養義務を負う者ではなく,児童の保護の義務を負う者です。


<今日の一言>

国家試験は,おそらく知恵を使わないで合格するのは,とても難しいように思います,

なぜなら,知恵のないワーカーは現場では使えないからです。

そのため,国家試験では,手を変え品を変え,様々なスタイルで出題をします。

合格をつかむためには,いかにそのような問題にも対応するかが大切です。

まず必要なのは,基礎力です。
そして,もう一つ必要なのは,知恵です。

経験によって知識が知恵に変わります。
勉強不足だと思っている人は,ぜひ問題をたくさん解いて国試に臨むと良いと思います。
知識が知恵に変わるでしょう。

何度も受験されている方は,特に重要です。同じ勉強では同じ結果しか得られません。

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