2021年7月16日金曜日

インテーク(受理面接)

相談援助の過程で最も多く出題されるのは,インテークです。


初回面接は,クライエントにとって特別だからです。


初回面接と2回目の面接では,圧倒的に異なるのは,クライエントはワーカーのことを知らないということです。


知らない場所で知らない人に話すというのは,クライエントにとって日常ではありません。


そのことをよく理解して,面接に臨むワーカーは対応が大きく変わることでしょう。


それでは,今日の問題です。


第30回・問題104 相談緩助の過程におけるインテーク段階に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 クライエントの主訴を把握し,ソーシャルワーカーが所属する機関の機能について説明する。

2 クライエントの支援計画の策定のために,具体的なサービスを検討する。

3 クライエントの生活全般にわたり支援の効果を評価し,支援経過を確認する。

4 クライエントとその環境全般にわたる多様な情報を収集し,支援計画を作成する。

5 クライエントと共に支援の成果について話し合い,今後の生活目標を設定する。


簡単に見えるこのような問題でも。実際に正解するのは,簡単なことではありません。


なぜなら,国試には読み間違い,勘違い,早合点がつきものだからです。


それでは解説です。


1 クライエントの主訴を把握し,ソーシャルワーカーが所属する機関の機能について説明する。


→ これが正解です。


2 クライエントの支援計画の策定のために,具体的なサービスを検討する。


→ 初回面接で,具体的なサービスを検討するのは,早すぎます。これはプランニングでしょう。


3 クライエントの生活全般にわたり支援の効果を評価し,支援経過を確認する。


→ モニタリングです。


4 クライエントとその環境全般にわたる多様な情報を収集し,支援計画を作成する。


→ プランニングです。


5 クライエントと共に支援の成果について話し合い,今後の生活目標を設定する。


→ エバリュエーションです。


最新の記事

その分野の基本法をまず押さえよう!

  勉強にはいろいろなやり方がありますが,枝葉だけを見ていると見えるものも見えなくなってしまうものもあります。   法制度は,必然性があって出来上がるものです。   法制度を勉強する時には,必ずそれを押さえておくようにしましょう。   そうすれば,試験当日...

過去一週間でよく読まれている記事