試験対策の講座を受講すると講師が「ここは必ず出題されるよ」と言うことがあります。
この講師は,試験委員なのでしょうか。
試験委員でさえ,自分が作った問題が出題されることは知らされていないはずです。
もし試験委員であれば,そんなことを話したら大変なこととなります。
第22回以降,第33回まで必ず出題されているのは,
様々なアプローチ
心理療法
の2つしかありません。
ほとんど毎回出題されているものとしては,スーパーピジョンがあるだけです。
これらだって,必ず出題されるものではなく,今までそうなっているだけです。
それにもかかわらず「ここは必ず出題されるよ」というのは,嘘っぽいです。
チームfukufuku21は,そんなことを言いません。というか,言えないことを知っているからです。
「様々なアプローチ」「心理療法」「スーパービジョン」以外で「必ず出題されるよ」という先生がいたら,その根拠を聞きましょう。
根拠を言える人はだれ一人いないはずです。だって試験センターには守秘義務があるのですから。
正しくは,「今までに出題されたことがあるので要注意」といった感じでしょう。
国試合格に重要なことは,至って当たり前なものをいかに覚えきることができるかです。
それなしで合格するのは,とても難しいと思えるのです。
試験対策を担当する先生に期待するのは,覚えにくいものをわかりやすく教えてくれることです。
●●を押さえておきましょう,なんてあいまいな言葉でお茶を濁すような講師ははっきり言って嫌いです。
●●は●●と理解すると覚えやすいです,と言ってほしいものです。
1点2点が合否を分けることを知っているなら,出るか出ないかわからないものを覚えさせるのではなく,出題される確率が高いものをどのように覚えるのかを教えるほうが重要だと思うのです。
※今日の問題はお休みします。