2021年9月6日月曜日

国家試験の概観

37回国家試験から,新しいカリキュラムによる内容に変わります。

 

それまでは,従来のカリキュラムが踏襲されます。

 

2021年度入学の大学生が国試問題の科目を見ると違和感があるかもしれません。

 

しかし,受験する人にとっては,ラッキーなことです。

 

準備期間が十分あるからです。

 

第22回以降の国家試験の概観

推移

試験委員長

22

模索期

古川孝順先生

23

24

25

26

充実期

坂田周一先生

27

28

29

30

31

転換期

32

岩崎晋也先生

(法政大学 教授)

33

34

35

移行期

36

37

新カリ

38

39

40

 

大きな問題がなければ,第32回国試から試験委員長を務める岩崎体制で新しいカリキュラムづくりに挑むことになるでしょう。

 

上記の表では,第40回まで岩崎先生になっていますが,便宜上そうしただけで,第40回まで現体制が続くということを示しているわけではありません。

 

また,第35回から移行期にしていますが,実際には第32回から移行期が始まっていると考えられます。

 

というのは,第32回から,新しいカリキュラムで示されている内容が小出しになってきているからです。

 

これが第37回国試を受験する人にとっては,とてもラッキーなことです。

 

それまでの国試を受験する人にとっても邪魔になるような量ではないので,今までの勉強内容を変える必要は一切ありません。

 

参考書などに書かれているものを確実に覚えていくことが合格には何よりも大切です。

 

大きな流れで国試問題をとらえると,合格に必要な情報というのはほぼ決まっているのです。それが,30回以上,国家試験が実施されている実績だと言えるでしょう。

 

試験委員が変わろうとも,受験者に学んでほしいポイントはそれほど変わらないということなのだと思います。

必要な知識を確実に覚えることができることが合格に必要です。ほかの受験者が知らないことを覚える必要はありません。必要なことは,スタンダードな問題を確実に正解できる実力です。


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