2022年6月17日金曜日

マイクロ技法(マイクロカウンセリング)

今回は,アイビィ(Ivey,A.)のマイクロ技法を取り上げます。


マイクロ技法とは,誰もがカウンセリングができるようにまとめたものです。


基本的なかかわり技法から,高度なものまでを階層化しています。


著作権があるので,詳しい階層性をここでは書くことができませんが,ネットで調べると見ることができるでしょう。


ソーシャルワーカーは,カウンセラーではないので,知っておきたいのは,基本的かかわり技法だと思います。


感情の反映

はげまし

言い換え

要約

開かれた質問・閉じられた質問


などが,基本的かかわり技法に位置づけられます。


それでは,今日の問題です。


第31回・問題108 次の記述のうち,アイビィ(Ivey,A.)のマイクロ技法の基礎となっている「基本的かかわり技法」として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 クライエントにソーシャルワーカー自身の経験を開示する。

2 クライエントに活用可能な資源の情報を提供する。

3 クライエントに特定の行動を行うように指示する。

4 クライエントの言葉を言い換えてクライエントに返す。

5 クライエントの言葉で矛盾する点を指摘する。


前説で紹介したので,答えはすぐわかると思いますが,基本的かかわり技法を知らずとも正解できる可能性はあります。


基本的なものは何かを考えればよいからです。


正解は,選択肢4です。


4 クライエントの言葉を言い換えてクライエントに返す。


言い換えは基本的かかわり方に位置づけられます。



そのほかは以下のようになります。


1 クライエントにソーシャルワーカー自身の経験を開示する。 → 積極技法

2 クライエントに活用可能な資源の情報を提供する。 → 積極技法

3 クライエントに特定の行動を行うように指示する。 → 積極技法

5 クライエントの言葉で矛盾する点を指摘する。 → 対決


これらは,すべて基本的かかわり方よりも上の階層に位置づけられます。

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