双極性障害は,うつ病エピソードと躁病エピソードを繰り返しますが,躁病エピソードがほとんどみられないこともあります。
そのため,双極性障害ではなく,うつ病と診断されることもあるようです。
なお,エピソードとは,症状の意味です。
それでは,今日の問題です。
第28回・問題7 精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)の「躁病エピソード」に記載されている症状はどれか。正しいものを1つ選びなさい。
1 易怒的
2 睡眠過多
3 幻覚
4 疲労感
5 強迫行為
双極性障害は,うつ病エピソードと躁病エピソードを繰り返しますが,躁病エピソードがほとんどみられないこともあります。
そのため,双極性障害ではなく,うつ病と診断されることもあるようです。
さて,5つの症状がありますが,どれが躁病エピソードだと思いますか。
それでは解説です。
1 易怒的
いど的と呼びます。起こりっぽいことをいいます。易怒的は,躁病エピソードでみられます。
2 睡眠過多
躁病エピソードでは睡眠量が減ります。
3 幻覚
幻覚がみられる精神疾患の代表は,統合失調症です。
4 疲労感
躁病エピソードでは逆に疲れを感じられにくく,活動的になります。
5 強迫行為
強迫行為は,強迫性障害でみられます。