今回は国の費用負担を取り上げます。
生活保護費と生活困窮者住居確保給付金は,費用の4分の3を負担します。
これらはレアケースです。
多くの場合は,国と地方は半分半分です。
この知識で,今日の問題です。
第30回・問題44 市町村が支弁した次の費用のうち,国の費用負担に関する記述として,正しいものを1つ選びなさい。
1 生活保護費の4分の3
2 生活困窮者住居確保給付金の支給に要する費用の全額
3 児童福祉法に規定される保育に要する費用の3分の1
4 「障害者総合支援法」に規定する障害福祉サービス費等負担対象額の3分の1
5 養護老人ホームへの入所措置に要する費用の4分の3
(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
正解は,選択肢1です。
1 生活保護費の4分の3
生活保護費に対する国の負担が大きいのは,生活保護は国家責任であることが理由でしょう。
これに従って,第二のセーフティネットである生活困窮者自立支援制度も4分の3にしたのだと思います。
2 生活困窮者住居確保給付金の支給に要する費用の全額
→ 4分の3
3 児童福祉法に規定される保育に要する費用の3分の1
4 「障害者総合支援法」に規定する障害福祉サービス費等負担対象額の3分の1
→ 2分の1
5 養護老人ホームへの入所措置に要する費用の4分の3
→ 国の費用負担なし。