2023年1月24日火曜日

民生費の内訳

 民生費とは,地方公共団体の歳出のうち,福祉にかかる費用のことをいいます。


(民生費の内訳)


市町村で最も多いのは「児童福祉費」です。

都道府県で最も多いのは「老人福祉費」です。

市町村と都道府県を合わせた純計で最も多いのは「児童福祉費」です。


それでは,今日の問題です。


第32回・問題44 「平成31年版地方財政白書」(総務省)における民生費に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 地方公共団体の目的別歳出純計決算額のうち,民生費は教育費に次いで多い。

2 都道府県の目的別歳出では,生活保護費の割合が最も高い。

3 都道府県の性質別歳出では,扶助費の割合が最も高い。

4 市町村の目的別歳出では,児童福祉費の割合が最も高い。

5 市町村の性質別歳出では,人件費の割合が最も高い。


「市町村+都道府県」(純計),「市町村」,「都道府県」の3つの項目が出題されているちょっと面倒な問題です。


しかし,正解はよく出題されるものとなっているので,しっかり勉強した人は得点できたはずです。


それでは,解説です。


1 地方公共団体の目的別歳出純計決算額のうち,民生費は教育費に次いで多い。


これは,「市町村+都道府県」(純計)のデータです。


最も多いのは,民生費です。


市町村で最も多いのも民生費です。

都道府県で最も多いのは,教育費です。


2 都道府県の目的別歳出では,生活保護費の割合が最も高い。


都道府県で最も多いのは,老人福祉費です。

市町村で最も多いのは,児童福祉費です。

「市町村+都道府県」(純計)で最も多いのは,児童福祉費です。


3 都道府県の性質別歳出では,扶助費の割合が最も高い。


性質説歳出では,都道府県が最も多いのは,補助費です。


4 市町村の目的別歳出では,児童福祉費の割合が最も高い。


これが正解です。


目的別歳出では,市町村が最も多いのは,児童福祉費です。


5 市町村の性質別歳出では,人件費の割合が最も高い。


性質別歳出では,市町村が最も多いのは,扶助費です。


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