2024年11月1日金曜日

ソーシャルワークにおけるモニタリング

 

モニタリングとは,支援(インターベンション)の実施中に行われるもので,支援が計画通りに進んでいるかなどを確認します。そのうえで必要な場合は,再アセスメントなどを検討するものです。

 

テレビ業界では,モニターで映像を確認することをモニタリングというみたいですが,それとは若干異なります。

 

それでは,今日の問題です。

 

33回・問題105

次のうち,相談援助の過程におけるモニタリングに関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 クライエントに対する一連の支援終結後に,支援計画の妥当性や効果を測る段階である。

2 支援再開の要否確認のため,問題再発の有無などクライエントの生活状況を確認する段階である。

3 支援計画見直しのため,クライエントの状態変化のありように関する情報を収集する段階である。

4 支援を開始するため,クライエントの問題を把握し,援助関係を形成する段階である。

5 計画どおりに援助が展開されているか否か,計画された援助が効果を上げているか否かなど,援助の経過を観察する段階である。

 

モニタリングは,ほかのプロセスに比べていつどのように実施されるのかがわかりにくいので,本当に要注意です。

 

それでは,解説です。

 

1 クライエントに対する一連の支援終結後に,支援計画の妥当性や効果を測る段階である。

 

これは,エバリュエーションです。

 

2 支援再開の要否確認のため,問題再発の有無などクライエントの生活状況を確認する段階である。

 

これは,アフターケアです。

 

3 支援計画見直しのため,クライエントの状態変化のありように関する情報を収集する段階である。

 

これは再アセスメントです。モニタリングの後に必要なら再アセスメントを行い,計画を見直します。

 

4 支援を開始するため,クライエントの問題を把握し,援助関係を形成する段階である。

 

これは,エンゲージメントです。

 

5 計画どおりに援助が展開されているか否か,計画された援助が効果を上げているか否かなど,援助の経過を観察する段階である。

 

これが正解です。

 

モニタリングは,援助している途中で行います。

最新の記事

障害福祉サービスの覚え方

 日本の障害者福祉は,障害種別ごとに発展してきたことが特徴です。 2005年(平成17年)の障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)は,障害種別をなくした障害福祉サービスに一元化したのが特徴です。 障害者福祉になじみがないとそれでも複雑に思うかもしれません。 高齢者福祉と異なり,...

過去一週間でよく読まれている記事