法務教官は,少年院,少年鑑別所,少年刑務所,刑務所などで生活指導,教科指導,職業指導などを行います。
それでは,今日の問題です。
第33回・問題142
子どもに関わる専門職等に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 家庭裁判所調査官は,家庭内の紛争や非行の原因などの調査や,児童福祉施設入所等の適否を判断するための調査等を行う。
2 法務教官は,児童自立支援施設において,生活指導,職業指導,教科教育等各種の教育訓練による矯正教育を行う。
3 保健師は,児童福祉法に基づき,妊産婦や新生児の訪問指導,乳幼児健診,保健指導などを行う。
4 児童委員は,要保護児童の把握や通告を行うこととされており,児童相談所の決定による子どもやその保護者への指導を行うことは業務外となっている。
5 保育士は,子どもを対象とした直接的な援助が主な業務であり,保護者への保育に関する指導を行うことは業務外となっている。
今日のテーマの法務教官は,選択肢2に出題されています。
それでは解説です。
1 家庭裁判所調査官は,家庭内の紛争や非行の原因などの調査や,児童福祉施設入所等の適否を判断するための調査等を行う。
これが正解です。
家庭裁判所調査官は,家庭裁判所に配置され,家庭内の紛争や非行の原因などの調査,児童福祉施設入所等の適否を判断するための調査等を行います。
2 法務教官は,児童自立支援施設において,生活指導,職業指導,教科教育等各種の教育訓練による矯正教育を行う。
法務教官の業務は,生活指導,職業指導,教科教育等各種の教育訓練による矯正教育を行うのは適切ですが,配置されるのは,少年院,少年鑑別所,少年刑務所,刑務所などです。
3 保健師は,児童福祉法に基づき,妊産婦や新生児の訪問指導,乳幼児健診,保健指導などを行う。
妊産婦や新生児の訪問指導,乳幼児健診,保健指導などの根拠法は,母子保健法です。
4 児童委員は,要保護児童の把握や通告を行うこととされており,児童相談所の決定による子どもやその保護者への指導を行うことは業務外となっている。
児童相談所の決定による子どもやその保護者への指導を行うことも児童委員の業務です。
5 保育士は,子どもを対象とした直接的な援助が主な業務であり,保護者への保育に関する指導を行うことは業務外となっている。
保護者への保育に関する指導も保育士の業務です。