2018年2月26日月曜日

第31回国試に合格する勉強法~出題範囲が広いことへの対応~


社会福祉士国試は,19科目あります。

最も出題数が多い「相談援助の理論と方法」の21問,最も出題数が少ない「就労支援サービス」「更生保護制度」の2科目の4問です。

10問の出題

「現代社会と福祉」「地域福祉の理論と方法」「高齢者に対する支援と介護保険制度」

それ以外は7問です。

150問になってからの旧カリキュラムの国試は,13科目です。「社会福祉援助技術」が30問,それ以外の12科目は10問ずつの出題でした。

現在,10問出題される科目は,3科目のみです。

7問出題される科目と10問出題される科目の大きな違いは,10問の科目は出題は幅広く出題できるということです。

例えば,第30回の国試では・・・

現代社会と福祉
ロールズ
障害者差別解消法
日本の社会福祉制度の歴史
社会的企業
各国の福祉改革
貧困に関する理論
プログラム評価
住宅セーフティネット法
方面委員制度

地域福祉理論と方法
社会福祉協議会の歴史
地域福祉への参加
民生委員・児童委員
社会福祉法の規定
認知症にかかわる専門職とボランティア
(事例)生活支援コーディネーター
地域福祉に係る組織・団体
福祉ニーズの把握方法
(事例)住民による支えあいの地域づくり
第三者評価

高齢者に対する支援と介護保険制度
高齢社会白書(国際比較)
介護保険制度における市町村の役割
対麻痺
片麻痺のある人への介護
(事例)緩和ケアチームにおけるソーシャルワーカーの役割
高齢者の保健医療福祉施策
介護保険事業者の指定
介護保険における国保連の役割
居宅介護支援事業所の介護支援専門員の役割
(事例)地域包括支援センターの社会福祉士の対応

これらに対して7問の出題科目のうちの法制度の科目を見てみましょう。

障害者に対する支援と障害者自立支援制度
障害者スポーツ
障害者福祉制度の発展過程
障害者総合支援法の施設
就労継続支援A型
(事例)相談支援専門員の対応
(事例)サービス管理責任者の対応
知的障害者更生相談所

児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
幼保連携型認定こども園
この子らを世の光に
児童の能動的権利
母子生活支援施設
(事例)市の対応
児童委員の職務
里親支援専門相談員

7問の科目の方が,内容を絞り込んでいることが分かると思います。
ちょっと変な問題は,障害者スポーツだけです。

科目は19科目と多いですが,出題は科目を超えて出題しています。

出題範囲が広いというイメージは,旧カリの10問のころのものだと言えます。

ここから分かるのは,7問の出題の科目は,イメージほど出題は幅広くはないということです。

<今日のまとめ>

「過去は未来につながっている」

と同じように

「法制度は領域を超えてつながっている」

社会福祉士国試は,イメージほど出題範囲は広くありません。

ここ数日で本当に伝えたかったのは,法制度に関する問題は,トピックが出題されていても,多くの問題は対応可能であるということです。

過去問にヒントがあります。しかし法制度を必死に覚えているだけではヒントは見えてこないでしょう。

なぜなら,「現代社会と福祉」と「福祉行財政と福祉計画」を除けば,制度の縦割りとなっているからです。

これを乗り越えるには・・・

一つの科目に時間をかけないで,何度も19科目を繰り返すことが大切です。

そうすると法制度がつながってきます。

領域は違っても,法制度の作り方には共通性があるからです。

ぜひこういうところに着目してみましょう!!


(追記)
7問出題される科目と10問出題される科目では,7問出題される科目の方が対策が取りやすい傾向にあります。


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