第31回の国試へのカウントダウンが始まっています。
第31回に向けた参考書は夏の時期に発売されます。
学校の先生は,
制度が変わっているので,それを待ってから勉強した方がよい
とアドバイスされる人もいるでしょう。
第30回国試では,平成29年に施行された法は,出題されていないと思います。
平成28年10月に施行されたものがわずか1問出題されたに過ぎません。
➡ 問題82
たった1問のために,勉強の開始を遅らせるのは,適切なことだと思いません。
参考書改訂のポイント
①数字を新しくする。
②今年出題されたものを加える。
①について
36.5%を37.2%に変えるなど。
国試では,細かい数字は問われることはありません。
②について
2年連続で出題されるものは多くはありません。3年連続,4年連続で出題されています。
これらのことから,参考書は,現行版のものでも十二分に使えます。
丁寧に作られた参考書なら,修正の必要はほとんどありません。
それにもかかわらず,毎年新しいものを出版するのは,新しいものを出さないと本が売れないからです。
先輩から後輩への譲渡が多くなると立ち行かなくなる出版社もあるでしょう。出版界にとっては本が売れない中,受験産業は重要なのです。
毎年,一見さんが出題されます。
しかし,一見さんが2年連続して出題されることはまずないでしょう。
しかし,改訂する時はそれを加えます。
こんごの出題に備えるためです。ずっとあとに出題されることはあると思いますが,その可能性がとても低いです。
第30回の一見さんです。
問題28
貧困に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ポーガム(Paugam,S)は,車輪になぞらえて,経済的貧困と関係的・象徴的側面の関係を論じた。
2 タウンゼント(Townsend,P)は,相対的剥奪指標を用いて相対的貧困を分析した。
3 ピケティ(Piketty,T.)は,資産格差は貧困の世代間連鎖をもたらさないと論じた。
4 ラウントリー(Rowntree,B.S)は,ロンドン市民の貧困調査を通じて「見えない貧困」を発見した。
5 リスター(Lister,R.)は,社会的降格という概念を通して,現代の貧困の特徴を論じた。
ポーカム,ピケティ,は一見さんです。
一見さんが正解選択肢に配置されたとしたら,それは重要なものだからです。
多くの場合,間違い選択肢を作るために,一見さんを登場させます。
一見さんを見ると,心臓がバクバクになると思います。それが試験委員が仕掛けたトラップです。
気持ちを落ち着けて,よく読むとトラップを避けることができます。
人よりも1点でも多く取らないと不合格になってしまう入学試験などなら,人よりも多くの知識が必要です。
社会福祉士で必要な勉強は,必要最低限のものを確実に覚えていくことです。
多くのものを詰め込もうと思うとあいまいになってしまい,試験で迷う原因となります。
忘れても忘れても繰り返して勉強することが大切です。
因みに,今日の問題では,受験生の中には選択肢4の「ラウントリー」を正解にした人が多かったと思います。正解は,選択肢2のタウンゼントの相対的剥奪です。
似たものを混同させように出題するのは,国試の王道です。